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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
100
「このマンガがすごい!2018」[オンナ編]で7位に入った作品。本格的な設定のSFで、私のようなSF好きにはたまらない内容だった。宇宙空間に進出した人類が描かれ、「ネオテニイ」と呼ばれる長命の人類の子供たちが主人公になって、物語が進んでいく。明らかに萩尾望都の影響が感じられる。特に閉鎖的な社会の中でのネオテニイ達の心の葛藤を繊細に描くところは、萩尾先生に似ていた。現代的な設定や緻密で美しい絵は独創的で、素晴らしい。衝撃的な結末は悲しいが、次巻への期待を持たせる。2017/12/21
英知@マンガ専用
35
SFでボニータコミックス!気にならないわけが無い!世界観というか設定がすごすぎて感想上手くまとめきれないけど、これ好きだなぁ。絵が綺麗だった!地球に降りられなくなった時代っていうのも面白いし、そこで誕生したネオニティと呼ばれる新人類の子ども達も色々関係が複雑そう。しかも愛や恋が不道徳として捉えられてる世界なのに、みんなそれを求めてるよね。タイトルの「きみ」は祇園さんのことかと思ったけど、多分最後に出てきた子を指してるのかな。ラストは展開が結構衝撃的で、読み終わった後、思わず呆けてしまいました。2017/12/29
ぐっち
30
かなり込んだ設定、SFな世界観、能力を持った子供たち…面白いです。君を死なせないための…って誰のことなんだろう。2017/12/09
ぐうぐう
28
徹底的に管理された未来。地球とテザーで繋がれたコロニーで暮らす人類は、パートナーとの関係すらシステムで組み込まれ、恋という感情は忌まわしきものとされている。宇宙時代に適応した新人類ネオテニイの4人組を中心に物語は進んでいくが、彼らが多国籍で構成されているのがSFの伝統であり、かつ現代的アプローチを感じさせもする。いかんせん、物語はまだまだ序盤、世界観の説明に追われた第1巻は、しかしこの先を読ませる力を確かに持っている。2022/02/06
トラシショウ。
25
積読消化、読み友さんの感想から。「ネオテニイ」と呼ばれる人類の進化系が生まれだしてからしばし。地球に住む事を諦め、その外周に「コクーン」と言うコロニーを建造して生きている遠未来を舞台に、第四世代のネオテニイであるアラタ達四人の少年少女と、「緑人(ダフネー)症」に罹患した短命な少女の出逢いが全ての始まりだった。初めて読む作者の新作は、見た目通りならば相当に壮大なSF。いやしかしものっそいディストピア的な管理社会だなこれ。全体にかなり余裕を持たせた構成でじっくり描いている、と言う印象(以下コメ欄に余談)。2017/12/31