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出版社内容情報
透と一緒に自分の絵をもっと多くの人に見てもらいたい、そして売りたいという気持ちを抱く一希。
影響力のある人物から絵の購入希望があり喜ぶ一希と透だったが、突然キャンセルされてしまう。混乱する一希と透の前に現れたのは!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
56
いつ死絵④霧生一希(かずき)は初出店の展覧会に出品。アートコレクターの嵐山透(とおる)の口利きで、ファッションデザイナーの店舗展示用に販売をするつもりだったが、透の幼馴染の凪森千宏(ちひろ)が横から客を奪ってしまう。自分の絵を好きだと言ってくれる人に絵を売りたい一希は、まだまだ純真。透は購入者と交渉し、千宏の絵を自分が引き取る事で一希の絵を売る。美大講師の雲井は、一希に嫉妬しつつも手を差し伸べるが、透への思いは届かない▽みんな、こじらせてるなぁ。やばみが強い。2024/07/19
空のかなた
17
幼い透と父親(顔が影になってシルエットのみ)のやりとりが丁寧に描かれている。「視野を広げてより良い人間になりなさい。この世には理不尽な力関係が間違いなく存在する」、これは父親が透に言い聞かせた言葉。このシーンを夢に見てうなされる透の姿に、どんなトラウマが影を落としているのかと疑問が生まれる。あとネットオークション等の二次市場に出品され、元値よりも下がってしまう結果が、どんなダメージをアーチストに与えるのか、初めて知った。売れる絵、売れなかった絵、絵とマネーのどんよりとした関係が見えてくる。2025/04/17
aisu
14
展覧会…展示即売会っぽい…で一希の絵を希望したのにキャンセルした人、でも本当は気に入ってくれてそう?キャンセルの理由、透は問題解決して無事その人の手に。問題とは?解決とは?展覧会打ち上げ、有名なアーティストに手伝いに来ないかと誘われる一希。一方、一希の他の作品がネットオークションに出されていた。それの何がまずいのか、解決は…2024/07/18
イーダ
9
展示会も終わったけど、その顛末が不穏すぎる。バイヤー側でこうも人の人生が変わるのかって感じですね。一希、今のところ周りの人には恵まれてると言えるのかもしれない。それにしても凪森、こいつはかなりヤバイ2024/07/17
コリエル
6
凪森は、デュシャンの泉は性欲だって話をした直後に特大の泉出してきて笑った。昂りすぎだろ。そんな凪森の欲求すらダシにして絵を売って見せる透も、時に一希の心情を理解して見せる時もあるのに、時に機械のように冷徹。まあ今回で彼の配慮は父親から鋳型に嵌められただけで実が無いという説明がされたとはいえ歪。雲井だけが救いだが、彼とは疎遠になっちゃうのかな。2025/04/01