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工藤さんちの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JACK
24
☆ 第一次世界大戦中、徳島にあったドイツ兵俘虜収容所を舞台に描かれる過去編。収容所の所長は敵国であるドイツ兵にも優しく接しており、収容者たちは徳島の住民と良好な関係を築いていた。通訳のマイズナー、貴族のシュヴァンシュタイガー、気の荒いフッペ、大学教授のゾルゲルの4人のドイツ兵は、徳島の美しい少女、秋と親睦を深めていく。しかし、戦争はいつか終わるもの。やがて彼らの関係は壊れていくのだった。「わたしにできることなんてちっちゃいことですけど、毎日が楽しくなる努力をしたいんです」というアンのセリフが素敵でした。2016/01/08
しましまこ
12
マイズナーさん、過去編で分かっていても号泣… 現代のあおいちゃんの衝撃!2015/06/20
ぐっち
11
ドイツ兵収容所の回想話がすごすぎて、もとの現代の話を忘れそうになった!2015/06/27
sleep@芒羊會
9
「楽しみと不幸は別腹」そう言って収容所での毎日を楽しいものにしていく人達がステキだ。マイズナーは「裏切られた」と言うけど、人にはいろんな側面があるからね。(-_-;)それでも、大好きだった人達を嫌いになるのは辛いだろうなぁ。秋さんに至っては、失踪した彼女のことを彼はどう思っているのか。それでも、「踏み台になったことを後悔してはいない」「どこかで幸せでいてほしい」と願う彼の心を望んでしまうのは、私の身勝手さなのだろうか。2018/03/18
仲本テンカ
7
母親から逃げることにより、前向きに進むアンの物語。そんなアンの前に立ちはだかるアキの祖母。「真鍮のようにきらぎらと照り返す虹彩、あざやかな白い肌、明るい髪色」を持ったアキの祖母には、「ロココを愛する少女アン」という存在はどう映るのでしょうか。ネグレクトとドイツの歴史が徳島県にて絡み合う不思議な物語は、なんだか面白くて、深いぞ。2015/07/02