感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
71
輪廻転生の壮大な三部作が完成するも、哀しい運命への予感しかなく切ない。生の為の生の崩壊。死によって解き放たれる魂の解放は芸術的に美しくも脆い人間の精神にはなんとも危うい劇薬のよう。それでも残酷な闇の幻影は蠱惑的な色香を放ち、人を魅了してやまない。哀しみで苦しくなってくるとプルシェンコの「ニジンスキーに捧ぐ」を見て癒され、浄化される。プルシェンコちゃん、薔薇の精のポーズ、美しき♡次はいよいよ最終巻。哀しくも純化された結末になりそうで期待ぱつぱつ。2020/01/21
けいちか
0
3巻と4巻には「麗羅からの手紙」が前後編で収録されている。何故かこちらの作品は以前に読んだことがある。しかし、ロシア人の女性の姓には「~ノフ」というのはないので、そこはもう少し調べて欲しかった(女性だったら同じ苗字でも~ノワになる)。2009/10/26