感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
り
9
深い愛情で結ばれている家族が、いとも簡単に失われる「戦争はなおも続く」。非情な終わり方に、紛れもなく今も続く現実を突きつけられた。「人生という名のSL」はBJの心の奥底が見えるいつにも増して濃密すぎるお話。これがチャンピオン連載時の最終話だったらしい。2016/10/20
りょちみ
8
「けいれん」トラウマって怖いですよね。気づいていればこんな形で治療できるものなのかな。「犬のささやき」これは普通にホラーでした。「話し合い」教師と生徒ものって感動です。いい先生に出会えたことって本当に人生変える力がある。「青の恐怖」自分の経験こそ成長の糧。「戦争はなおも続く」今でも実際にありそうだし、昔の日本の軍事体制を皮肉っているのかな。「人生という名のSL」最初の元スリの乗務員は見たことないけど、その他の人たちはきっとBJの中で大きい存在なんだな。過去を振り返る夢を見たい。解説は青池保子さんです。2018/06/09
ヤスコ
8
ブラックジャックには孤立無援と言った印象があるが、結構理解者はいるんだな。いつ見ても、山田野先生の外見は可愛らしい。2015/01/02
白義
8
方向性は違うが、「戦争はなおも続く」「昭和新山」の無常感はかなりいい。こっぱみじんといい、解説にある通りダークなニヒリズムがヒューマニズムに通じ、ヒューマニズムの中にダークさを感じるのがブラックジャックの魅力だ。話し合い、も確かに美談なのだが、最初の先生が最後に笑ったのは本当に綺麗な理由だけなのだろうか、相手の精神を縛り以後支配することの優越感も混じってやしないかと穿ちながら見てしまう。にもかかわらず、ラストはやっぱり素直に感動してしまうのである2012/09/26
しょー
7
「話し合い」、「ハローCQ」は名作だよなぁ。そして、ミステリーやSFな短編もあるのだから、手塚治虫の天才ぶりが感じられる。とはいえ、最高傑作は「人生という名のSL」ですね。主要人物ばかりが登場するので。2016/12/28