出版社内容情報
星新一が夢見た未来へ、もう一度。SFの神様の名作ショートショートを、気鋭のマンガ家が渾身のコミカライズ!
●収録作品・作画者●
「ひとつの装置」 白井弓子
「ねらった金庫」 石黒正数
「たねの効用」 奈々巻かなこ
「親しげな悪魔」 武嶌波
「愛の作用」 KUJIRA
「妖精」 渡辺ペコ
「疑問」 道満晴明
「意気投合」 青木俊直
「もてなし」 西村ツチカ
「花とひみつ」 鈴木志保
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
153
星さんのショートショートを様々な作家がコミックにした作品集です。10の作品が収められています。私は今まで読んだことがなく星さんというと、真鍋博さんの表紙がイメージに浮かぶので勝手にそのようなイメージを持っていました。この本を読むと様々な作風が感じられて星さんの世界が拡がった気がしました。楽しめました。2017/01/07
ehirano1
80
表題作について。やっぱり巧いなと思います。こういう話は数多ありますが、悪魔と言えど「世の中の事から遣り繰りしている」のが何とも味を出しています。ラストで悪魔が呟いたように、悪魔の行為は人間の内在的論理の一部であることが改めて認識されました。2023/04/25
ゆりこ
15
中学生の頃に読み漁った、星新一さんのショート・ショートの漫画版。渡辺ペコさんが載っているので手に取った。大人向けかも。西村ツチカさんの漫画が秀作。2018/07/26
アルカリオン
12
道満 晴明「疑問」、西村 ツチカ「もてなし」がよかった。2021/12/04
たくのみ
11
おなじみのショートショートがコミックスで読める。それも私の好きなSF系のマンガ家さんが書いている！でも、うーん、余韻がない…。絵のインパクトで、話の構造が見えちゃうと、星新一の持ち味である、読後のじんわりと溢れるうすら寒さ、がないのだ。でも、作画した先生たちの、解釈が透けて見えるあとがきコメントが楽しく読めて、星作品のちがう楽しみ方が見えきた。2013/12/10
