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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kadocks
3
ベトナム編。あの新兵器の数々、今読んでもアイデアが凄い。ましてや子供時代、どれだけワクワクさせられたか。それよりもチビクロだろう。大好きな話だったのを思い出した。脳を改造された犬を救い、成長したその子を殺さなければならなくなる009。わかりやすい話なんだけど、チビクロの可愛さ含めグッとつかむ。石森章太郎と言うアイデアマンの中にある詩情みたいなものが垣間見える。まあそれにしても幻魔大戦やら仮面ライダーやら、本当にアイデアが凄い。手塚治虫とはまた別の形の天才肌だよね。2023/03/28
シロビ
2
「最終の一字まで……」がとても印象に残る。今でも戦争に対する疑問はそのままで、なにも解決していない。真っ赤な歴史。「こんな考えは過去のものだ」と言える世界になればいいのに。少しでもよくなってるいるのだろうか…前に進んでいるのだろうか?現代で読んでも古く思えない物語であったことになんだか悲しくなってしまった。2015/11/21
aki
1
賛否両論ある巻。ベトナム戦争真っ最中とあって、009たちをベトナムに行かせて、暗躍するブラックゴーストと対決させた。この巻に収録されている短編「黄金のライオン」はアフリカの独立戦争を背景にしており、この時期の石ノ森の興味・関心が奈辺にあったか、ありありとわかる。こういう同時代性を取り入れるのは大賛成。ただ、敵方のブラックゴーストのサイボーグに仮面をかぶらせて「個性」を消してしまったのは残念。1~2巻を見てもわかるように敵方にも個性をもたせることで、心理的な葛藤が生まれ、作品に深みが出るからだ。2019/03/17