出版社内容情報
イソップのお話を、語り手のねずみが物語る「イソップねずみのイソップものがたり」シリーズ。今回は、イソップのなかでも特に有名な「うさぎとかめ」です。この話は、才能がありながら怠けてしまううさぎと、地道な努力を重ねるかめの競争を通じて人生訓を伝えるものとしてよく知られています。本書は、この古典に、競争を超えてお互いにそれぞれ持っている能力を認め合う話として新鮮な命を吹き込み、あたたかく心打つ物語になっています。
内容説明
うさぎとかめのかけっこくらべの結末に、「うさぎがかつとおもった!」「ちゃんとはしったらよかったのに」と子ねずみたちはもりあがります。かめは負けてもよかったにちがいないと自信ありげな子ねずみたちは言います。「だって、かめにはかめのとくいなことがあるもの」競争をこえてお互いを認め合う名作寓話の新しい絵本。
著者等紹介
しもかわらゆみ[シモカワラユミ]
東京都生まれ。2001年より講談社フェーマススクールズ(KFS)の通信講座にてイラストレーションを、同講座修了後はKFS直営教室で動物細密画(ワイルドライフアート)を学ぶ。2013年、同スクールが主催した「第7回KFS絵本グランプリ」にてグランプリを受賞。『ほしをさがしに』(講談社)で絵本作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花林糖
16
(図書館本)ねずみのイソップが、子ねずみたちにお話しをおねだりされ話しをします。イソップのお鬚のカール、ねずみ達の尻尾、ねずみたち、うさぎ、かめ、全てが可愛い。が、うさぎの寝姿、無防備な仰向け絶が品。一番は裏表紙絵のうさぎとかめのどあっぷ。2025/03/16
gerBera.m
11
可愛い絵でうさぎ🐰と亀を🐢完結に表現しています。絵が素敵なので、読んだことある人にもお勧めです。2025/03/30
mntmt
5
ゴールしてから寝れば良かったのにね。2025/05/19
遠い日
3
しもかわらゆみさんの絵を求めて。「イソップねずみのイソップものがた理」シリーズ。イソップ物語ですが、お話上手のねずみのイソップが語ることによって、教訓くささや一方的な解釈がうまく弛んでいます。ねずみのイソップのお話を聞いて、子どもったい自身が自分の考えを語ったことばがとても印象に残りました。2025/04/02
飴
2
うさぎとかめの アレンジありの絵本の中で、最近っぽい落としどころでした(多様性関連)かめもうさぎも、表情がとってもかわいいです。低学年には、オチの意味が少しわかりにくいかも。中学年以降だとわかりそう。2025/05/17