内容説明
スターリンにソ連邦を追放され、世界各地を流浪した末に暗殺されたロシア革命の英雄レフ・トロツキー最後の3年半を過ごした亡命地メキシコの人間模様と当時の社会情勢を、画家フリーダ・カーロとの恋愛など豊富なエピソードを交えながら鮮やかなドラマとして描きだす。スターリンによる戦慄のトロツキー暗殺計画の全容も再現するなかから、ロシア革命の何が誤りだったのか、人類はどのような教訓が得られるのかを同時に探る。
目次
第1章 トロツキー追放
第2章 メキシコ 一九二〇~三〇年代
第3章 ロンドレス通りの「青い家」時代
第4章 トロツキーとメキシコ政治
第5章 暗殺者の接近
第6章 要塞―ビエナ通りの家
第7章 トロツキー暗殺
補論 クロンシュタット叛乱とトロツキー
終章 スターリニズムとトロツキズム
著者等紹介
小倉英敬[オグラヒデタカ]
1951年大阪府生まれ。1982年青山学院大学大学院博士課程中退。1986年外務省入省。中南米局、在キューバ大使館、在ペルー大使館、在メキシコ大使館勤務を経て、1998年末退官。常磐会学園大学国際コミュニケーション学部教授、国際基督教大学教養学部講師(ラテンアメリカ思想史・社会運動史、国際関係論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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