出版社内容情報
この星のあちこちで、こどもたちが苦しい状況のなかで助けをもとめている。いったいなにを、どうすれば、平和な日々をつかめるのだろう? たとえ国がちがっても、みんな地球のこどもたち。手をとりあって歩きだそう。大地を、海を、自由にかけめぐり、幸せに生きられる世界をめざして…。世界中のこどもたちが、なにごともないおだやかな毎日をすごせるように、絵本作家の吉田尚令が願いをこめて描いた絵本。
内容説明
この星のあちこちで苦しい状況にいるこどもたち…。どうすれば、平和な日々をつかめるのだろう?こどもたちは、手をとりあって、おだやかな世界をめざして、歩きだす!こどもたちが、なにごともない毎日をすごせるように願いをこめた絵本。
著者等紹介
吉田尚令[ヨシダヒサノリ]
大阪府生まれ。絵本の作画を中心に活動。『希望の牧場』(森絵都作/岩崎書店)で、IBBYオナーリスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
53
この星、地球に生まれた全ての子どもたちが、恐怖や不安や孤独、喪失の哀しみ、絶望感などから解放されますように。平和で美しい地球の、大切な子どもとして愛されますように。あの子どもたちが仰ぐ空は私の頭上に広がっている。作者の祈りが1冊の絵本になった。谷川俊太郎さんの「朝のリレー」を連想させる終盤だった。2025/08/29
鴨ミール
32
大人向けの絵本なのか。高学年以上なら読んでも理解できそうだけど、いまの社会を作り上げてきたのは大人なので、子どもに訴えても仕方ないような気もする。どこの国の子どもたちも、なにごともないいちにちのおわりを、あんしんしてねむれるよるを。吉田さんの絵は、親しみがもてるようなタッチで好きです。2025/09/05
anne@灯れ松明の火
26
SNSご紹介で、気になっていたところ、新着棚で。ストレートな平和希求絵本。この星のあちこちで、苦しい思いをしているこどもたちを助けたい。穏やかで、幸せな日々、安心して眠れる夜を贈りたい。吉田さんの切ない願いが、心に沁みる。2024/12/08
七草
22
「火垂るの墓」で描かれた清太と節子と同じような境遇の子どもたちが今でも世界中にたくさんいる。戦争で両親や兄弟姉妹を失う。爆弾で家を壊され、住む場所がない。食べる物もなく、栄養失調で衰弱し餓死する。薬もなくて治る病気も治らない。今まさにガザで起きていること、戦争の悲惨さに胸が痛む。戦後80年も経っていまだに戦争や紛争がなくならない。MAGAの人も含め、ロシア、中国、北朝鮮などの独裁政権が続く限り戦争や紛争はなくならない気がする。2025/09/28
Cinejazz
20
〝この世界のあちこちで...あまりにひどいことばかり...だれが何故こんあことをするの?...この人たちがどうして?...なにをしたというの?・・・。 泣き叫ぶ声に耳を傾けて、何をどうすればいいんだろう?わたしに出来ることがあるのかな?みんなが笑顔になればいいのに・・・。 遠い国の子も、隣にいる子も、わたしと同じこの星の子どもたち。きっとなにも変わらない。同じ空の下、つながっている・・・〟子どもたちは、暗い闇に明かりを灯し、大好きな人の待つところへ歩きだす。だれもが自由で、幸せに生きられる世界を願う↓2025/09/04