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出版社内容情報
アフガニスタンで難民のための学校をつくった著者は、その中で9歳の少女サブジナちゃんに出会います。彼女の目から見た、アフガニスタンに住む普通の人々の暮らしぶりや習慣、イスラム教のこと、戦争のことを語ったノンフィクション。
内容説明
「どんなに戦争で壊されても、どんなに生活が苦しくても、わたしの国だもの」23年間も続いた戦争が終結したアフガニスタン。戦火をくぐり抜けてきた少女サブジナの目を通して語られる、アフガニスタンの昨日、今日、そして明日―。
目次
第1章 アフガニスタンという国(遊牧民を探して;遊牧民はどこに… ほか)
第2章 アフガニスタンに生まれて(サブジナとの出会い;故郷バーミヤン ほか)
第3章 サブジナの毎日(大好きな学校;友達とおしゃべり ほか)
第4章 戦争を乗り越えて(難民の暮らし;地雷の悲劇 ほか)
著者等紹介
安井浩美[ヤスイヒロミ]
1963年、大阪で生まれる。京都の聖母女学院短期大学を卒業後、アパレル会社勤務。約1年間のシルクロードの旅を経て写真の道へ。1993年、フリーのフォトグラファーとしてアフガニスタンを取材し、戦争取材とともにアフガン遊牧民の記録をライフワークとする。2001年の米同時多発テロをきっかけにアフガン入り。現在、共同通信社のカブール支局で通信員として働くかたわら、アフガン難民の子供たちの教育に関わる。アフガニスタンの外国人ジャーナリストの中で、最も長い滞在者のひとり
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュースの素
4
何度も通ううちにカメラマンになってアフガニスタンに住み着いてしまった女性がルポする。ただでさえ緑の少ない乾燥した荒れた土地が、何年も続く戦争の為に更に不毛の地と化す。表紙の少女に密着しながら彼らの暮らしを追うが、小さな頃から片時も安心して暮らせる社会ではなかった。父母の仕事はなく、何度も引っ越しをし、泥棒やタリバンにも襲われる過酷な暮らしだ。女子には学業は禁止されたり外出も出来ない日々。やっと戦争が終わった時、瓦礫の建物の中で勉強を教える場を作った著者。やはり思うのはまず教育なのだ。2016/03/18
★★utaaaaaaaako★★
0
児童書なのかな?かなりさらっと読めました。 今後のアフガニスタンを期待していきたい。2017/01/01
Tia
0
アフガニスタンでタリバンが政権を奪還したニュースで、唯一自衛隊機で脱出した日本人女性の話を聞き、 そのタフさに興味が湧いた。 それがこの本の著者、安井浩美さん。 危険な地域にジャーナリストが出向くことに賛否はあるが、現実を確かめて発信することは重大な使命だと思う。 この本に描かれているのは、同時多発テロから始まったアメリカ軍侵攻によりタリバン政府から解放されて、 住む場所もない様な苦しい生活の中でも つかの間の喜びを感じている当時の現地の生の声だ。 その後彼らに起こった事を想像すると胸がつまる。2021/09/06