感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
34
1975年発行。出版社はあかね書房。子ども向けの伝記っぽい体裁だけど、内容はあえて小説。いわゆる「真田十勇士」が活躍する。今村翔吾「幸村を討て」を補完するために読んでみた。武田が滅びた後に上杉、北条、徳川と結ぶ相手を転々とした経緯がわかりやすい。あとはやはり二度の上田合戦に痺れる。特に二度目。フィクションの部分もあるにせよ、少ない戦力で十倍以上の兵を率いた徳川秀忠を翻弄し、結果的に天下分け目の関ヶ原へ遅参させた。大坂夏の陣における本陣突撃も忘れ難い。真田昌幸と幸村に関しては、研究書をじっくり読んでみたい。2024/12/03