出版社内容情報
図書委員で、人と話すことが苦手、自分の名前が嫌いな普花(ふうか)。実は読み書きがうまくできないことを“ ふざけキャラ ” として乗り切ってきた周(めぐる)。小学校から学校に行かず、中学ではタブレット登校をして会話もチャットのみの良輝(よしてる)。三人は図書館で「職場体験」をすることになるが…。それぞれの5日間の、人生を変える小さな成長の物語。
【目次】
内容説明
図書館で、「職場体験」をすることになった三人。自分の名前がきらいで人と話すと緊張しがちな普花。文字の読み書きが苦手な”ふざけキャラ”の周。小学校から不登校で、タブレットでの会話もチャットのみの良輝。それぞれが5日間の体験に向きあい、小さな出会いに背中を押されて踏みだしていく…。不器用で愛おしい、そんな一歩の物語。
著者等紹介
歌代朔[ウタシロサク]
1975年、東京都に生まれる。図書館司書、保育士等の経験を経る。デビュー作『シーラカンスとぼくらの冒険』(あかね書房)で第41回児童文芸新人賞受賞。コロナ禍のなかでの子どもたちの姿を書いた『スクラッチ』(あかね書房)で第47回日本児童文芸家協会賞。2023年、第69回青少年読書感想文全国コンクール課題図書、ミュンヘン国際児童図書館の「ホワイト・レイブンズ」に選定される。現在、小中学生の学校生活に関わりながら作品を書き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
31
ヤングケアラーで発達性読み書き障害が疑われる周、「普通」にひっかかりを感じ、自分の気持ちに蓋をしがちな普花、不登校の良輝。中学3年生の彼らが、図書館司書の職業体験を通し、 それぞれの事情を抱えながらも成長していく物語。たった5日間の体験の中で、働く現実の厳しさを知るのはもちろんだけど、互いの長所に触れ、少しずつ自分自身に向き合ってゆく過程が良き。悩みを打ち明ける普花に、司書の深山さんがそっと差し伸べる手も温かい。"図書館は、本とあまねく人たちをつなぐ場所。"良書。2026/09/22
まる子
26
図書館の職場体験に行く事になった中3の普花、周(めぐる)、良輝(不登校)の3人。希望したのはそれぞれの理由があった。「普通」を嫌う普花、読み書きが苦手な周、特性を持つ良輝が図書館で出会う人や物、初めて知る図書館のアレコレから自分と向き合い小さくも大きく成長する物語。図書館の分類の読み方、修理にセロハンテープは×、レファレンスとレファレンスサービス、さらにレフェラルサービス、本と人を結ぶだけではない事、仕事は多岐にわたる。深山さん読書の悩みに「あるわ〜」と共感。周のキャラに救われる。おすすめ!2026/09/05
joyjoy
18
普花(ふうか)が自分の名前を好きになれず、「普通って?」と悩む姿にちょっと共感。だから「普」の字のもう一つの意味を知り、世界が変わったように感じる場面は、自分のことのように嬉しかった。自分も、姉の名前に揃えて適当につけられた名前ではと、子どもの頃はモヤモヤを感じていたが、学生のときにバイト先の先生から「その理由、由来を自分でつくればいい」と言われ、霧が晴れたような気持ちになったっけ。あのときのことを思い出させてくれてありがとう。読み終えて、しみじみと、いいタイトルだなと思う。さあ、今日もこれから図書館へ!2026/09/12
雪丸 風人
14
本と人を繋ぐ仕事の尊さが沁みました。主人公は対照的な中学生の男女二人。職場体験で図書館に赴いた彼らが、思いもよらぬ経験を重ねて、それぞれの壁を乗り越えていく物語です。葛藤まみれだった彼らが、お互いにないものを見つめるなかで、気づきを得る流れがむちゃくちゃ良いですね~。それを見守る館員の眼差しもナイス!非正規雇用、貧困、ヤングケアラーなど、今そこにある危機を眼前に突きつける展開には何度もハッとさせられましたよ。なんたる重厚さ。さらには、軽快な少年の立ち回りが愉快で頬が緩む緩む。(対象年齢は12歳以上かな?)2026/08/12
ちゃさち
13
感じの読み書きが難しい男子中学生と、普通が1番と言われ続けた女子中学生。2人が職場体験で図書館で体験する。そこにもう1人不登校の男子中学生。男子中学生と女子中学生が図書館でたいけんしながら、自身の問題と向き合って解決の糸口を見つけていく姿がよかったです。そして、不登校の男子中学生と関わっていく姿がよかった。2026/10/11




