出版社内容情報
小学校一年生のマユは、もやもやした気持ちをかかえている。学校の給食のエビフライにはエビがすくないし、粗暴な男の子も苦手。友達は話し相手になってくれない、授業も簡単でつまらない。「がっこうがいきたくない」と思ってしまったある日、生活科の授業でしゃぼんだまの国をつくることになり、友達といっしょにストローを吹くと、いびつで大きなしゃぼんだまができ、気づくと少しもやもやが消えていたのだった。
内容説明
一年生のマユは「がっこうにいきたくない」とモヤモヤを抱えている。ある日、友達といっしょにストローを吹くと、いびつで大きなしゃぼんだまができて…。そっと応援する優しい物語。低学年おすすめ図書。
著者等紹介
山本悦子[ヤマモトエツコ]
愛知県出身。1996年『ぼくとカジババのめだまやき戦争』(ポプラ社)でデビュー。『神隠しの教室』(童心社)で第55回野間児童文芸賞受賞。『マスク越しのおはよう』(講談社)で第63回日本児童文学者協会賞受賞
佐藤真紀子[サトウマキコ]
東京都出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けいねこ
6
一年生のマユは気づいてしまう。今日は、学校に行きたくないみたい。学校は好きで当たり前。本当はそうじゃないってわかっていても、そう言う大人は多い。マユは、モヤモヤの原因に気づいてしまうくらい賢いけれど、解決方法を思いつくには、まだこどもだ。学校には、マユみたいな子もぎんちゃんみたいな子もねねちゃんみたいな子も、いろんな子がいて。いろんな毎日があって。今を生きる子どもに寄りそってくれて、かつ、普遍的な子どもの世界を見せてくれるお話です。愛されてるね、マユちゃん。2024/09/25
そうさん
5
9歳。一人読み。凄いタイトルだけれど、うちの子も学校が楽しくないと言い続けているので、勧めた。(友だちはいるので、行けば行ったで楽しいこともあるようだが、コロナの後であるからか、休み時間も色々制約があり、精一杯楽しむことは無理なよう。)この本から少しでも感じることがあればいいな。2024/08/11
mariko
2
長女(9歳)次女(7歳)1人読み2025/02/21
あゆゆ
1
小学校一年の娘の気持ちにピッタリで、ビックリでした。自由がない、勉強が簡単すぎる、幼稚な子が多い。わかるわかる。2024/07/06
gero
0
学校にいきたくない病;せいかつ童話 朝くつを履きながら学校に行きたくないと言い出す女の子。しょうがっこうがきらいな理由を挙げていきます。勉強が知ってることばかりだから、給食がおいしくないから、隣の席の子が忘れ物するから、それになんかじゆうじゃないから。いちいちもっともです。「すきやきに」に肉が全然なくてネギと白菜としらたきしか入ってないという「さぎきゅうしょく」には一番笑いました。こういうのは選ばれし人にしか書けません。2024/08/04