出版社内容情報
コロナ禍で「総体」が中止になったバレー部キャプテンの鈴音。美術部部長の千暁は出展する予定の「市郡展」も審査が中止。「平常心」と自分に言い聞かせ「カラフルな運動部の群像」の出展作を描き続ける千暁のキャンバスに、鈴音が不注意から墨を飛ばしてしまい…。コロナ禍で黒く塗りつぶされた中三の夏。そのなかでもがきながら自分たちらしい生き方を掴み取っていく中学生たちの、疾走する”爪痕”を描く物語。
内容説明
コロナ禍でバレーの「総体」が中止になった鈴音。出展するはずの「市郡展」の審査がなくなった千暁。それでも「平常心」と言い聞かせ、出展作の「カラフルな運動部の群像」を描き続ける千暁のキャンバスに、不注意から鈴音が墨を飛ばして…?コロナ禍に立ち向かうすべての人に贈る、疾走する魂の物語!
著者等紹介
歌代朔[ウタシロサク]
1975年、東京都に生まれる。図書館司書、保育士として勤めながら、創作活動を続け、デビュー作『シーラカンスとぼくらの冒険』(あかね書房)で第41回児童文芸新人賞受賞。その後愛媛県に移住。現在、小中学校で子どもたちの学校生活に関わりながら、作品を書き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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