著者等紹介
マコックラン,ジェラルディン[マコックラン,ジェラルディン][McCaughrean,Geraldine]
1951年、イギリスに生まれる。児童文学作家。出版社に勤務した後、創作活動に専念する。『ホワイトダークネス』は2008年にプリンツ賞を受賞した
木村由利子[キムラユリコ]
大阪府生まれ。翻訳家。大阪外国語大学デンマーク語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
18
ところで、ホワイト・ダークネス=白い闇というタイトルに違和感を抱かなかっただろうか。本来なら白に闇は存在しない。しかし極地には存在する。何日も続く吹雪、極寒の地で予期せぬ故障が生じた際の人間関係の縺れ。光と闇とは簡単に反転する。ならば今シムが見ている“人間”にも言えるのでは。果たして彼等は外見通りの人達なのか。マコックラン作品には、狂信的な指導者についていく群衆という構図が登場するが、本編もしかり。ファンタジーは現実を救えるのか。2022/11/09
黒崎ディートリッヒ
1
壮絶な南極の旅で、ホワイトダークネスに視界を閉ざされたシムたちは、さらなる過酷な環境に引き込まれていく。その中で彼女は、二次元コンプレックスな自分が現実を知らなかったことに気づかされる。 結局のところ本作は、ジューヌ・ヴェルヌ『地底旅行』のオマージュ的作品だったのでしょうか。『地底旅行』の主人公の伯父も確かに変わってるけど、ここまで狂気的ではないので、やっぱり間違ってる。 壮絶な世界で闇のような狂気へと変わって行く、シムの二次元コンプレックス。それを彼女は捨て去ることが出来るのだろうか?そんな結末だった。2014/04/28
にしき よう
1
うわ~…、…そうきましたか…。でも、きらいじゃないです。2010/05/20
ポッポ
1
うさんくさいおじさんは、ふさわしいところに落ち着きました。2009/05/07