感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のん@絵本童話専門
1
校内作文コンクールで一等賞に選ばれた黒崎さんの作文。お父さんについて書かれたその作文を聞いて、全く事実とは違う嘘だと言い出す子が出て、しまいには盗作とまで言われる大騒動になっていきます。そんな中で真実にたどり着いてしまった主人公のかおる。黒崎さん、かおる、クラスの色んな子たちの心情が丁寧に表現されており、誰の気持ちも理解できる。感情表現の豊かな物語を読んでほしいけれど、やや道徳的(教科書的)すぎると子どもは捉えるかもしれない。盗作・離婚という少しセンシティブなテーマを含んでいます。中・高学年2022/08/29
菱沼
1
出張先の隣に図書館があり、空き時間にそこで読んだ。1973年初版という古い本で、このシリーズを探してはいたけれど、なかなか見つからなかった。時代を感じさせるシチュエーション「お母さんが働かなくちゃならないなんて、あそこのお父さんはいいお父さんじゃないのよ」なども、嫌だなというよりなつかしく感じた。台詞の日本語も、本来子どもが使うような言葉ではないが、今活字でら抜き言葉や「うぜー」「だりー」などを見るたびちょっと違和感を感じる私にはほほえましかった。何より、かおるがとても良く描けていると思った。2017/05/27
MIO
0
実際にこういうことは学校で起こるかもしれない。子どもの心がリアルに丁寧に描かれていて、日本の学校ものとして一番だと思います。古い本ですが、中身は全く古くありません。中学年おすすめに 2019 子ども時代に読んでおきたかった。