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出版社内容情報
「目をはなすな」「かじさわぎ」「しばいけんぶつ」「サザエ売り」「ウマのふん」「こめのめし」「うそのタネ本」などの13編。
小学校低学年以上向き
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
64
小1の頃初めて寺村さんの本に出合った衝撃は今も忘れられない。それまで熱心に読んでいたグリム、アンデルセン、日本昔話とは違った世界にびっくり。大好きな一休さんのようにいろんなとんちを使って、くるっと世界を変えてしまう吉四六さんのお話は、子供にとっては手品のよう。夢中になって図書室にある寺村さんの本を毎日借りて帰った幼い頃の思い出がいっぱい。決していい人とは言えないけれど、瓢箪から駒をどんどん実現していく言葉の魔法使いのような吉四六さんは一生の宝物。2020/03/05
chiaki
35
世のため人のためにトンチを使う一休さんと違って、吉四六さんのトンチは生きるために強かでずる賢いです!笑 『カラス売り』『サザエ売り』『ウマのふん』なんて、ありゃ詐欺です〰️。とは言え、ユーモアに溢れてて読んでいて楽しい。寺村輝夫さんのあとがきにも、「貧しくて米も食えない農民が、その貧しさ苦しさをふきとばすようにして笑い、語ったはなし」とありました。確かに読むと元気が出ます!!2020/11/29
はしけん
26
かなり嫌な奴です。吉四六さん。昔はおおらかな時代だったということで。2013/09/09
いろ
25
小2国語紹介児童書だと思うが,当時は児童書までなかなか回らず,読まないままでいた。最近,近所の文庫で度々8歳男児が吉四六さんだか一休さんだかの児童書を手に取っているのを見て借りる事に。児童書移行期くらいの結構大きな文字サイズ。毎見開きに絵はあるが,文字多めで13話収録。やはり低学年が読み頃かな。大分県では有名な吉四六さんのとんち話。昔の農民が貧しさ苦しさを笑いで吹き飛ばすように語った様々な話の代名詞的に吉四六さんがいる,との寺村さんあとがきに頷きつつ読んだ。子供はサクッと楽しんで読んでいた。2017/02/13
Yukiko Yosuke
19
言わずと知れた吉四六(きっちょむ)さん。誰でも一度は吉四六さんのとんち話を聞いたことがあるのでは。「目をはなすな」「カラス売り」等12のお話が収録。一休さんと違って吉四六さんは大人なので、お話の最後には大抵彼が得をするようになっている。少しだけ小狡い感じがするなあと思ってしまう。(笑)/なお本書は1976年、今から50年近い前に発刊された本です。2024/01/30