出版社内容情報
人生の多くの時間を旅にすごし、俳句を詠み、それを文化に高めた芭蕉。数々の名句とともに、その生き方を紹介。人生の多くの時間を旅にすごし、俳句を詠み、それを文化に高めた芭蕉。数々の名句とともに、その生き方を紹介。
坪内稔典[ツボウチネンテン]
著・文・その他
立花まこと[タチバナマコト]
イラスト
内容説明
旅にすごし、俳句を詠んだ、松尾芭蕉の人生。そこで彼は、なにを考えたのか。今でも詠いつがれる歌とともにその生き方をたどる。
目次
1 忍者になりたかった少年
2 江戸へ
3 芭蕉の誕生
4 死を覚悟の旅
5 俳句を芸術にする
6 奥の細道の旅へ
7 旅で生まれた俳句
8 旅をして考えついたこと
9 びわ湖のほとりで
10 夢は枯野をかけめぐる
著者等紹介
坪内稔典[ツボウチネンテン]
愛媛県に生まれる。俳人。高校在学中に17歳で詩集『人間不信』を刊行。担任教諭の影響で俳句を作り始める。立命館大学文学部に入学後、京都学生俳句会を結成し、さらに全国学生俳句連盟を結成するなど、精力的に活動しながら句作に励む。現在は、俳句グループ「船団の会」の代表をつとめている。研究者としての専門は日本近代文学で、正岡子規、夏目漱石、松尾芭蕉などに関する著作物を数多く刊行している
立花まこと[タチバナマコト]
東京都に生まれる。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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メメント・モピ
1
松尾芭蕉の人生って最高だな。そして、松尾芭蕉の俳句(俳諧)って素敵だな。2022/04/03
クラーケン
1
児童図書よみやすい。奥の細道を読み始めたので、背景も知りたくなって読みました。俳句の機微は分からないけど、音はいいなぁと思えるし、その中に詰め込まれた情報量と意味の方向性に興味があります。芭蕉が凄いクリエイターだと思うんだけど、自身も過去の偉人の熱狂的なファンである事に気付かされる。行き倒れを覚悟してまで聖地巡礼をしようと思うのだから。空風に 芭蕉を追って 本歩く。2022/03/12
ちばりえこ
1
こちらは松尾芭蕉の生涯を描いた一冊。忍者の国に生まれた忍術好きの金作が、藤堂家の良忠に仕えて俳諧の世界にふれ、江戸で俳諧師として有名になり、おくのほそ道などの旅にでる。そして、大坂に弟子たちの争いの解決に向かった旅で亡くなるまでが描かれており、弟子たち、人に好かれた芭蕉のことが少しわかった気持ちになりました。「月日は百代の過客にして、行き交う年も又旅人なり」というおくのほそ道の書き出し、「旅に病んで 夢は枯野をかけめぐる」という芭蕉病床の句をあらためて味わいました。2021/07/07
シャーベット色のクッキー
0
義仲寺に行ってから改めて知りたくなった。俳句を本州で広めた、旅人。奥の細道(実際の旅ではなく理想の旅)だけ旅しただけでないこと、弟子が曾良だけでなかったこと、4回改名をしていたとは知らなかった。奥の細道は自然界の法則に従って旅をすることを目的とした。芭蕉は俳句の指導料や謝礼で今でいうお布施かクラファンで生計を立てていた。それくらいカリスマ性があったのだろう。2022/09/18