出版社内容情報
子どもを生涯のテーマとして描き続けた画家。青春時代に戦争を体験したちひろの、絵にこめた想いを、その人生を通じて伝えます。
内容説明
色とりどりの花、かわいい子ども、描いた人がどんな人か知っていますか?絵描きになるための努力、何を願って描いたのか…画家・いわさきちひろの人生。
目次
1 ちいちゃん、絵を描いて
2 絵描きになりたい
3 戦争の足音
4 二十七歳の旅立ち
5 愛する人とともに
6 わが子をモデルに
7 自由な絵が描きたい
8 新しい絵本の可能性を求めて
9 世界中のこどもみんなに平和としあわせを
10 最後の絵本『戦火のなかの子どもたち』
著者等紹介
松本由理子[マツモトユリコ]
1952年生まれ。東京芸術大学音楽学部楽理科卒。いわさきちひろの没後、ちひろの長男・松本猛とともに、ちひろ美術館建設に取り組む。三女一男の母。近年は講演や執筆活動を通し、ちひろとちひろが絵にたくした思いを語り続ける。ちひろ美術館・東京副館長、公益財団法人いわさきちひろ記念事業団事務局長をへて、公益財団法人いわさきちひろ記念事業団評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
92
いわさきちひろ 2016.03発行。字の大きさは…大。 ちひろは、一番好きな絵に思いを込め、題材に最愛の息子・猛をスケッチすることによって子供たちの表情を、動きを見事に表現しています。最後には、目を描くだけで表現しています。優しく、可愛らしい子供たちの顔が浮かんできます。その顔は、最愛の猛の顔と重なります(笑) 最後に描いた「戦火のなかの子どもたち」は、いままでの絵と全く違った、きびしい顔をした母、そして母に抱かれて安心している子供の絵です。これを見て如何に戦争が酷いものかが分かります(涙) 🌿続く→2021/02/21
Aya Murakami
52
他館図書館本 夫は政治家…。スーパーマンの妻は大変ですね。九死に一生の満州脱出。2023/03/22
ソラーレ
8
いわさきちひろの絵は、線を使わず水彩の濃淡だけで描かれ、白い余白が人物の美しさを引き立てている。特に子どもの表情がやわらかく、見ていると優しい気持ちになる。もともとは線で描いていたが、若い頃に習った書道の筆の表現が、水彩画のやわらかい描き方に影響を与えたという。ちひろの絵には、静けさとやさしさの中に、子どもや平和への深い思いが込められていると感じた。2025/06/02
kanki
5
絵しか知らず、ちひろさんの人生、想いを知ることが出来て良かった。2019/12/30
なこ
4
いわさきちひろさんの伝記 子ども向けなのですごく読みやすかった! 書いた方は猛さんの元奥様 ちひろの最初の旦那さんのこととか暗い過去も書かれてて勉強になった2021/10/24
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