出版社内容情報
やなせたかしの人生は、悲しいサヨナラとうれしい出会いの繰り返しでした。その人生を通じて、作品にこめられた想いにふれます。
内容説明
まんがに、絵本に、詩に、音楽に…。「アンパンマン」や「手のひらを太陽に」の作者・やなせたかしさんは、どんな仕事でも人びとを喜ばせてくれました。でもその人生は出会いと別れのくりかえしだったのです。
目次
1 はじめてのサヨナラ
2 絵かきになりたい
3 弟・千尋とのサヨナラ
4 きみはいちばん大切な人
5 こまったときのやなせさん
6 アニメーションの仕事
7 アンパンマン誕生
8 サヨナラ、ぼくの大切な人
9 大地震とアンパンマンのマーチ
10 戦争のことを語る
11 ありがとう、やなせさん
資料
著者等紹介
中野晴行[ナカノハルユキ]
1954年生まれ。フリーライター・編集者。京都精華大学マンガ学部客員教授。『マンガ産業論』で日本出版学会賞奨励賞ほか、『謎のマンガ家 酒井七馬伝』で日本漫画家協会賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
91
図書館本。たぶんあんぱんまんを知らない人はほとんどいないと思われます。 ほんわかした作品で(本書を読むまで知らなかったのですが)キャラクター最多でギネスに乗ったあんぱんまんの作者なのですが両親と育ててくれたおじさんを亡くした壮絶な人生でした。 「嫌なやつはやっつけてしまえ」今の世の中ですね(ウクライナでの悲劇)「マンガが荒れるのではない、世の中が荒れているからマンガが荒れるのだ」これも分かる。分かるけど世の中を平和にする方法も嫌な奴と共存する方法も忘れてしまっている私たちです。2022/10/04
ヒラP@ehon.gohon
27
やなせたかしさんといえばアンパンまん、やなせたかしさんといえば東日本大震災のときに勇気をくれた人、アンパンまんとともに語られる人ですが、とてもいろいろな人生の波を乗り越えてきた人です。 平和の大切さ、人への思いやりは生い立ちと戦争経験によって築かれたものでしょう。 もっと長い評伝、伝記があるので、本当はそれを読むことによって、もっともっとやなせたかしさんが好きになると思うのですが、この本はその導入として、コンパクトにまとめられて興味を持てる書籍だと思います。2022/11/15
あーちゃん
18
あまり伝記に興味がなかったけど、 やなせたかしさんだったから読んだ。 すぐに読み終わった!!! アンパンマンのことだけかと思ったけど、 やなせさんは戦争も経験していて、 すごいと思った。 幼少期にも色々あって...🤫 ここからは読んでからのお楽しみ💕2021/07/12
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
6年生国語科単元『書評を書いてみよう』の選書。読書カードを書いてみようという単元を中学年でやりましたが、今回は書評。ポイントとして【テーマ】【著者の紹介】【作品の背景】【本の内容】【評価】と分けて説明しました。この本のテーマは【伝記】アンパンマンでピンときて高評価でした。2020/12/02
mataasita
11
図書室で補教中に読了。読みやすい伝記で戦争時代のことも難しくなく書かれていた。エネルギッシュでタフで優しい人だったことがよく分かる。アンパンマンを読んできた子どもは基本的に善悪の理解や正義感を身に付けてるよねーてのが教育界ではささやかれている。これは結構あたりな気がする。アンパンマンにきてほしい子どもたちが世界にはたくさんいる。ガザの状況をネットニュースでみるたびにつらい。どうもユダヤの教えでは違う民族は傷つけても殺しても奪っても破壊しても罪にならないらしい。こんな神様をよく信仰するわ。2023−1322023/11/28