出版社内容情報
心菜は引越し先の家で、白い犬と女の子・一葉に出会います。「ここはハルとたくちゃんのうち」と言われ、最初は「私たちの家を建てるんだ」と反発した心菜は、家と庭を造った元大工の「たくちゃん」が急にいなくなり、犬のハルは庭で待ち続けていること、一葉は小さい頃から「たくちゃん」と親友だったことを知ります。仲良くなった心菜と一葉は、ある時たくちゃんの行方を知り…?友情と、家と庭の再生をめぐるあたたかな物語。
内容説明
心菜は、ひっこし先の家にいた女の子・一葉から、家と庭をつくった「もと大工のたくちゃん」の話を聞きます。急にいなくなり、白い犬のハルはずっと帰りをまっているのです。庭の花や木のことも知って、たくちゃんの想いにふれた心菜は、ある決心をして…?犬のハルがつなぐ友情と、庭をめぐる心あたたまる物語です。
著者等紹介
堀直子[ホリナオコ]
群馬県に生まれる。昭和女子大学卒業。『おれたちのはばたきを聞け』(童心社)で日本児童文学者協会新人賞受賞。『つむじ風のマリア』(小学館)で、産経児童出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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イカまりこ
7
引っ越す予定の土地に建つ古い家を解体してピカピカのお家で暮らすはずの主人公。お化け屋敷って言われる家の庭には狂暴な小型犬がいて。ファンタジーなのかな?って読み始めた。だけど全然ふわっとした話じゃなくて、正直子供たちがこんなに悩んで動かなきゃいけないの?って大人たちに渇を入れたくなる。物語だから計画してたことは次々変更になっても上手くいくんだろうけどね。いいお話なんだけど、大人がアドバイスしつつみんなで決めて一番納得いく道に進んでほしかった。こんなに子供にさせちゃいけないって思った。2025/06/15