出版社内容情報
ママの死を知ってから、ショックでパパと喋れなくなった小学3年生の楓は、学校の帰り道、光を放ち、言葉も喋る石と出会う。驚いた楓が石を持ち帰り、部屋でこっそり会話をしたのだったが、その様子を目撃したパパは、ママと一緒に化石の森で見た命と石の大きな循環を話す。手の中の石に命の不思議を見出した楓は、石とのおしゃべりでママの声を聞いたように思い、はじめて心に明るい気持ちが戻り、再びパパと喋り出すのだった。
内容説明
「きみ」はどこからやってきたの?学校からの帰り道にみつけた、ふしぎな「ともだち」。小学生の楓は、石のひみつにふれて、消えることのない命のかがやきに気づく―。悲しみと再生を描いた、ひかる石の物語。
著者等紹介
小手鞠るい[コデマリルイ]
作家、詩人。1981年「詩とメルヘン」賞、1993年「海燕」新人文学賞、2005年『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、2019年『ある晴れた夏の朝』で小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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