出版社内容情報
本好きの達輝はクラスでは目立たないが、図書館では本の知識や紹介で大活躍。「学校とキャラ違くない?」と彩友に驚かれ、「本探し」を頼まれる。サッカーが上手い令央が図書館で天井を見上げて座っているのを見た達輝はスポーツの物語を薦めてみる。貸した本を汚してしまった令央が謝り「もう図書館に来ない」と駆け去った後、思わぬ事情を知った達輝は…。本にしか興味のなかった達輝の、ひと夏の出会いと友情の物語。
内容説明
学校で目立たない達輝は、図書館では本の知識で大活躍。同じクラスの彩友から、わけありの「本探し」をたのまれる。夏休みに図書館で、サッカーが得意で本を読まない令央を見かけ、本をすすめると…!?本にしか興味がなかった達輝の、ひと夏の出会いと友情の物語。
著者等紹介
濱野京子[ハマノキョウコ]
熊本県に生まれ、東京に育つ。『フュージョン』(講談社)でJBBY賞を、『トーキョー・クロスロード』(ポプラ社)で坪田譲治文学賞を受賞
森川泉[モリカワイズミ]
会社員として勤務後、挿画・イラストを描き始める。濱野京子の作品『アカシア書店営業中!』『ビブリオバトルへ、ようこそ!』(以上あかね書房)などの挿画を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
57
81/100点 本にしか興味のなかった小学5年生の少年が、大好きな図書館を通じてのひと夏の出会いと友情の物語。キレイに纏めているが何か上っ面だけをなぞっていて、深みのない話しになっている点が残念。2020/02/05
chiaki
38
面白かったです!小学5年生の達輝は「さくら図書館の主」と呼ばれるほど本に詳しい。人にすすめることも得意で、図書館で何もしないという選択肢は彼には理解出来ないのだが…。達輝、彩友、令央たちが夏休みに図書館で出逢ったものとは!?それぞれの成長と友情物語。著者の『アカシア書店~』に登場の湯浅じゅん先生ラン丸シリーズは本作でも登場し、その時活躍した大地くんも、夏休み図書ボランティアとして登場。図書館とは利用者にとってどういう場所であるべきなのかについても考えを深められる。とっておきの一冊…私は…決められないな〰️2019/12/14
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
33
とても共感できた児童書。先日中学3年生に『ぼくを探しに』を読んだので、主人公の達輝が読書感想文に選んだ本と同じで嬉しかったです。ちょっと単純なようですが(;^_^A 図書館を利用する人は、みんなが本好きではないでしょう。けれど何かのきっかけがあれば、興味ある分野があれば、手にとってくれるものですね。小学生の話ですが、自分が小学生にすすめた本などがあると嬉しくて!読書感想文の一文に「この本のタイトルは『かけらを探しに』じゃなくて『ぼくを探しに』なんだと思いました。」というところが、自分の想いと同じでした2020/02/19
杏子
30
満足~!! 主人公の堤くんのように、人に本を勧めるのって楽しいからわかる!!「ぼくが夏休みに見つけたもの」って、何か夏休みの宿題みたい。堤くんは、毎日、図書館でいろんなものを見つけていたんだね。とっても大事なことだね。図書館で出会ったのは、本だけじゃない!本を通して人とも繋がれる、ってことなんだ!ってしみじみ思うよ。いい話だった。「夢の本棚」の企画もいい。私もこんな楽しいことを学校でいつかやりたいな、と思った。2020/08/16
どら母 学校図書館を考える
27
これは嬉しい本。 こんな子どもが何人かいたら、図書館も活気づきそう。 勤務先に購入希望です。2020/01/26