内容説明
「灰色の魔女?」目をまるくして、ミクは聞きかえした。お父さんはうなずいた。「うそやないで。オーバが、自分で言うたんや。『わたしは、クラスの子らに、灰色の魔女てよばれてる。』って。魔女は魔女でも、灰色やで。なんや、うすら寒そうやろ?」ミクは、花ざかりの家にひとり住む、魔女と言われたオーバの本心を見つめようとする。人との出会いと心の通いあいを描く。
著者等紹介
河原潤子[カワハラジュンコ]
1958年、京都市に生まれる。立命館大学卒業。校正業のかたわら、「ももたろう」同人として執筆を続ける。1997年、『蝶々、とんだ』で、講談社児童文学新人賞佳作入選。1999年、講談社より『蝶々、とんだ』を出版。その作品で、2000年、日本児童文芸家協会新人賞と日本児童文学者協会新人賞を受賞した。京都市在住
岡本順[オカモトジュン]
1962年、愛知県に生まれる。児童書のさし絵や絵本の仕事で活躍。神奈川県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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