内容説明
「あなた、幽霊なんですか?」牡丹さんはダイレクトだ。「わかっていただけて、うれしいです。とても、自分の口からはいえません。…」牡丹さん一家と幽霊のゆきやなぎさんと、温泉街の人たちとの人情味あふれるファンタジー。
著者等紹介
柏葉幸子[カシワバサチコ]
岩手県に生まれる。東北薬科大学卒業。『霧のむこうの不思議な町』(講談社)で第15回講談社児童文学新人賞、日本児童文学者協会新人賞を受賞。『ミラクル・ファミリー』(講談社)で第45回産経児童出版文化賞受賞。同人誌『鬼ヶ島通信』同人。岩手県在住
ささめやゆき[ササメヤユキ]
東京都に生まれる。出版社勤務後、渡仏。シェルブール美術学校で絵を学び、帰国。「細谷正之」の名前で油絵、版画作品を発表。版画家として活躍する一方、イラスト、絵本、エッセイなど幅広く活動。1995年『ガドルフの百合』(月刊「MOE」)で第44回小学館絵画賞受賞。1999年、講談社出版文化賞さしえ賞を受賞。神奈川県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
48
【柏葉幸子さん読書会】牡丹さん一家が温泉街にあるホテルを一軒家として引っ越してくる。ホテルが家になるなんてリフォームしたり色々楽しそう・・あ、それは私の願望だ(笑)。でもそこには幽霊が住み着いている。不思議な事がよく起こるけれど、牡丹さんは度胸があり、家族は振り回されているけれど、毎日楽しそうで、こんな状況なら幽霊の同居も面白そうだなぁと思いました。実際は嫌ですがね。2019/01/13
深青
22
不思議で少し怖いけれど、とても楽しいお話でした!菫の一家が越してきたお家は、元ホテルという建物でした。すごく広くて、利便性もいいのに…とても安かった!それにはふかぁい訳があって…。幽霊や妖怪にも物怖じしない牡丹さん、素敵だなぁ。牡丹さんがお母さんだったら毎日楽しそうだ(笑)人と不思議なモノ達が仲良く共存しているこの街がとても素敵だと思いました。いいお話に出会えて良かった。2015/07/15
BlueBerry
21
幽霊物ですね。優しい雰囲気は良かったです。大人にはちょっと物足りない気もしますが子供なら楽しめると思います。2013/08/03
ぐっち
19
元・温泉ホテル(幽霊つき)をローンで買って、移り住んだ牡丹さん一家。温泉街の人々(&人以外)と少しずつ知り合いつつ、過ごしていく日々…好みの話でした~。「獲物」の資くんのおとうさんと、「むかえ火」が特によかったです。2012/06/08
anne@灯れ松明の火
15
表紙がちょっと地味(笑)だけど、中身は相変わらず柏葉ワールドが広がる。不思議で、楽しくて、温かい世界。幽霊だろうが、木の精だろうが、お狐さんだろうが、何でも来い!? 困った時は、牡丹さんのおうち(元ホテル(笑))へいらっしゃい! 2011/04/16