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あかね・ブックライブラリー
ナム・フォンの風

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  • サイズ A5判/ページ数 99p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784251041883
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

出版社内容情報

ベトナムからオーストラリアへたどりついた難民の少女ナム・フォン。家族の消息もわからず、背負わされた大きな悲しみに立ち向かう少女の心の軌跡を、瑞々しいタッチで描く。

内容説明

黄色いカナリアさん。わたしはこの春、オーストラリアっていう国にたどりついたの。見なれない木に、ほほえむようなピンクの花が次々にさいたわ。そして、今は夏。ベトナムは、ずいぶんむし暑いでしょう?きっと、田んぼには、一面に雨水がたまってるわね。わたしの母さんと父さん、見かけなかった?ときには、思いっきり泣きたいときだってあるのに。背負わされた大きな悲しみに立ち向かう少女の心を描く。

著者等紹介

キッド,ダイアナ[キッド,ダイアナ][Kidd,Diana]
1933年オーストラリアのメルボルンに生まれる。三人の子供に恵まれ、いろいろな職業を経験したが、移民の子供たちに英語を教えたことが、初期の作品に大きな影響をあたえている。オーストラリアの文化的多様性を愛し、白人文化とアボリジニ文化の架け橋となる作品も発表している。『ナム・フォンの風』は1990年ヴィクトリア州首相文学賞と西部オーストラリア児童書賞を受賞、オーストラリア児童図書賞の候補作となった。2000年9月、旅先で急死。遺作となった『Two Hands Together』(ふたりの手をひとつに)は彼女の死後、2001年オーストラリア児童図書賞を受賞した

もりうちすみこ[モリウチスミコ]
福岡県に生まれる。九州大学教育学部卒業

佐藤真紀子[サトウマキコ]
1965年、東京に生まれる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケロリーヌ@ベルばら同盟

40
ナム・フォンは、ベトナム人の女の子。オーストラリアで暮らしています。学校の同級生は、ナム・フォンに興味津々。名前の意味は?お弁当に入っている食べ物は?木登りをしない?自転車で遊びにいかない?どんな問いかけや誘いにも、ナム・フォンは黙って首をふるだけ。ずっと昔、おじいちゃんが彫ってくれた木の小鳥の様に、歌うことも泣くこともできなくなってしまった彼女が胸の内を明かすのは、故郷の親友に宛てた手紙の中でだけ…。『黄色いカナリアさん、わたしの母さん父さん、みかけなかった?』戦争で深い心の傷を負った少女の再生の物語。2019/05/14

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

16
ナム・フォンは、戦争で故郷を追われ、オーストラリアに住むベトナム人の女の子。戦争により深い傷をおった彼女は、新しいクラスメートに心を開くことができず、遠いベトナムの親友にあてた手紙の中だけ心の内を出すことが出来ます。そんなナム・フォンですが、少しずつ新しい生活に慣れていき…。2020/11/27

moe

4
ベトナムの内戦でボート・ピープルとなった主人公の女の子、ナム・フォン。オーストラリアに来て優しい人々に囲まれ少しずつ心を開いていく様子を描いています。周りがあまりに善人ばかりで、ナム・フォンの書く手紙も作りものめいていて、正直心を動かされませんでした。2011/04/24

gontoshi

2
良い本です。 戦争で故郷の追われた子供が切ないですね。2020/01/08

ゆいまある

2
小4の娘の強い推薦で読了。ベトナム戦争末期、ボートピープルとなった少女の視点で書かれています。戦争を始めるのは大人だけど、小さな子供や老人の人生まで切り刻まれる。重いテーマをリズミカルに描写していて読書嫌いの子供でも夢中で読めます。大人も是非。クライマックスは号泣必至。2015/02/22

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