内容説明
ある日、男がいちばへうまを買いにいきました。そこで買わされたもの―それは、うまのたまご(?!)でした。さて、そのたまごからかえったのは…。
著者等紹介
酒井公子[サカイキミコ]
東京都に生まれる。航空会社勤務の後、セツ・モード・セミナーを卒業。絵本作家、翻訳家、イラストレーターとして活躍中。また、地域の子どもたちへの読みきかせ活動を熱心に続けている
織茂恭子[オリモキョウコ]
群馬県に生まれる。東京芸術大学油絵学科卒業。出版社勤務の後、絵本の創作を始める。主な絵本作品に、『ちさとじいたん』(絵本にっぽん大賞受賞)など多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
53
ベンガルの民話。「あー、らくがしたい。らくがしたい」と思っていたダーは市場で馬を買うことにした。しかし、馬は高くてお金が足りない。「うまのたまご」だよと言われておおきなカボチャを買わされたダーは川べりを歩いて帰る。つかれて、かぼちゃをおろして休んでいると、きつねがかぼちゃにつまずいて、かぼちゃは割れてしまった。逃げていくきつねを「生まれた足の速い馬」だと勘違いしたダーは必至で追いかける。▽愉快なお話、読み聞かせ向き。▽面白い。2019/10/01
chiaki
43
インド・ベンガル地方の民話。かぼちゃをうまのたまごだと信じて買ってしまったダー。中から生まれた(のではない!笑)きつねを追い掛け、猿を追い掛け、トラを追い掛けます。いい加減気づけよ、なんて思っちゃいますが、おしりをさすりさすりするダーはなんだか出来が悪くて可愛い。「こんどかうときは、ええと、なんのたまごにしたらええかのう?」って…笑 ベンガル地方では絶対にありえないことを表すときに「それは、うまのたまごだ!」と使うのだとか。うまのたまごが出てくるおはなし、バリエーション持ってアジアに点在しているそう。2021/02/16
チヒロール
30
とっても愉快なベンガル地方の民話。楽がしたい、歩くのがイヤだからと馬のたまごを買ったダー。たまごが割れて、次から次と動物を追いかけて‥と大忙し。次はどんな動物を?とめまぐるしい変化にハラハラ。外国民話は楽しい。2015/01/20
ヒラP@ehon.gohon
29
以前に読んだ「たまごから生まれたウマ」を思い出しながら読んだら、とんでもない「うま」が飛び出して(?)、ビックリな展開でした。 かぼちゃをうまのたまごだと信じる男も男ですが、かぼちゃを割ってしまったきつねを追いかける辺りから、滑稽さはなんだか悲壮感に変わっていきます。 ベンガルのお話だから、やっぱり虎が出てきたけれど、男が無事で良かった良かった。 「ふるやのもり」も思い出しました。 「たまごからうま」ってことわざだったのですね。2020/01/09
わむう
19
ベンガル民話。馬と思い込んで走るトラの背中にしがみつ下してたわダー。人間にしがみつかれているとは思わす必死に逃げるトラ。韓国の「ほしがきととら」日本の「ふるやのもり」と設定が一緒で、国交のない時代に同じような物語があるのがおもしろい。2016/11/28