出版社内容情報
大きなかごをしょって魚や野菜を売りにくるよもぎばあちゃん。夏休み、ヒサシは電車に乗り、ばあちゃんを訪ねます。
小学校低学年以上向き
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
52
行商を営むおばあちゃんと少年の温かな物語。海辺のまちをのんびり走る銚子電鉄。その電車に乗っていつも行商に来る、よもぎばあちゃん。主人公のヒサシは、そのばあちゃんの家で夏休みを過ごすことになります。出版は1991年ですが、描かれる世界は懐かしい昭和の夏の雰囲気が満載。のどかな車窓の風景、地元の子供たちとのふれあい。「ぼう、ぼう」とヒサシを可愛がるばあちゃん。でもそれは、ばあちゃんの悲しい思い出があったから…。ばあちゃんの素朴な愛情が心に沁みる物語。2021/10/04
びわこっこ
40
赤倉温泉湯けむり館の本。銚子電鉄の終点、戸川駅から、街に行商にくるばあちゃんの担いでくる荷物には、魚、野菜とよもぎの葉っぱが入った、草もちが自慢です! 「坊ぼう、海水浴においで。」とばあちゃんが誘ってくれました。お母さんに頼んで、ばあちゃん家に2泊させてもらうことになりました! 小さな赤い電車の銚子電鉄の終点、戸川駅で、ばあちゃんが迎えに来てくれました。初めての海水浴に魚釣り、海で溺れそうになって地元の子どもたちに助けられます。電車の中で、知り合った不思議な少年と採ったトンボを電車の窓から空へ放します! 2023/07/27
ヒラP@ehon.gohon
0
行商のおばあちゃん、潮の香り、銚子電鉄ののどかな風景、これから連想が始まる方にお薦めの本です。 忘れたくないのどかな光景と、人のぬくもり、なにより大好きな銚子電鉄の情景が描かれていて、とても和める本だと思います。2010/05/16
くろばーちゃん
0
ちょっと前の古き良き時代の少年物語。ちょっと不思議でほろっとさせられて。子どもたちだけで海で泳いだり、行商のおばさんがわずかに残っていたり。銚子電鉄って、まだあるのかな?乗ってみたくなった。2024/10/25