感想・レビュー
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遠い日
3
待ちに待った我が子が生まれた日に、産土神と権現さまが話す、息子の運命を知ってしまった猟師の甚左。十三の年に川のもの（カッパ）に命をとられる定めだというのだ。それからというもの、川釣りはせず、息子を川には近づけず大事に育てる甚左。だが、とうとう十三になった息子の十三丸（とみまる）は川釣りに行くと言い出す。精一杯の愛情で十三丸の小さな望みをきき、別れを覚悟して送り出した甚左。父の、丸ごと運命を享受する覚悟が運命を覆すこととなった。親の愛情の深さを切々と描く。2013/03/16
