感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
12
昭和58年の三宅島の火山が大噴火したことを憶えている人は多くないでしょう。 全島民が島外に避難したのです。 この写真絵本を読んで、身近な野鳥のメジロと三宅島が結びつきました。 あの大噴火で、島の緑は失われました。 菅原光二さんが島で観察を続けたメジロはどうしたのだろうという、心配が根底にあったのです。 内容はメジロの生態が細かく写し取られていて、メジロのことがよくわかります。 この本は自然の大切さも語っていました。2025/02/23
遠い日
4
昭和58年、三宅島の噴火を知って、通い詰めた島の鳥たちはどうなっただろうと心を痛めた菅原光二さんの手記です。メジロ好きが昂じて、でも菅原さんの地元十和田地方ではめったに見られない鳥だったので、三宅島に通い写真を撮り続けたそうです。再々泊まり込んで野鳥やメジロの観察。いろいろと実際に見なければわからないことがあります。子育てのようすも見ることができたり、好みの餌がわかったり。写真が美しく、また野生の精悍さも漂わせるメジロたち、必死で生きていました。噴火後、ゆっくりと立ち直りゆく島の姿も捉えられていました。2025/02/10