出版社内容情報
女と男は体のつくりがちがう。でも、それ以外にもちがうところがあるように思える。本書では、男女のちがいはいったいどうして、どこからくるのかをユニークなイラストとともに説明している。男のほうが女よりえらいなんてことはあるのだろうか、女と男が平等な社会とはどんな世のなかだろうか。巻末には、社会学者・金野美奈子氏によるオリジナルコラムを掲載。若い読者に自ら考えることを誘いかけるスペイン発の社会絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルピナスさん
75
【11月24日午後休を利用して念願の国際子ども図書館へ!】16冊目。髭を蓄えた赤の水玉ワンピースの男性と、黒いパンツスーツの女性が手を繋いだ表紙の絵がとてもおしゃれ。正直、自分自身は男女差に余り違和感を感じる事なく女の子らしさを当然のように受け入れて育ってきたので、大人になって私の抵抗は始まったようなものです。子どもの頃から性差を受け入れ理解し合うべき点と性差による偏見をなくすべき点について考える機会を持っていれば、人生変わっていたかも・・・なんて、過去を後悔するのではなくこの潮流を応援したいと思います。2022/11/24
たまきら
41
読み友さんの感想を読んで。デザイン性も高く、文章も簡潔でありながら本質をついていて、子どもも楽しめる一冊ではないでしょうか。特に「女子(男子)はこうあるべき」という社会のあり方には、ぜひ小学生のうちから気づいてほしい内容です。最後に「感想を書いてほしい」という言葉があり、娘が真剣に読んでいました。ふふ、送るかな?2022/12/08
ヒラP@ehon.gohon
19
40年あまり前にスペインで出版された本だそうです。 そのころから見ると、ジェンダーに対する社会意識は今大きく変わって来たと思います。 ひょっとしたら男女の力関係が変わった部分があるかもしれません。でも、肝心なのは性差の違いを認識しつつ、理解し合い共に生きることの当然さを意識することでしょう。 意外と、意識構造のなかではまだ納得できていない部分があったりします。 垣根越しに考えていてはいけないことを痛感します。2020/04/21
遠い日
11
「あしたのための本」シリーズ。約40年前に、スペインで、子どもたちのために出された社会を考えるための本。今回絵を新たにしたという。男女の性差を考える。能力は男女共そう違わないのに、育てられ方によって、役割を担わされ、別の道、立場に立たされてきたことをわかりやすく解説する。2019/09/21
ころちくわ
9
あしたのための本シリーズ。男と女の違いは体のつくりだけ。そういえば、子供のおもちゃにしても、男の子用と女の子用が分かれていた。男らしさ、女らしさは後から押し付けられたもの。だったら、体は男で心は女、またはその逆の人が性別変更する必要もない。同性婚が認められればいいだけではないのかな?2024/09/04
-
- 和書
- 星をつける女 角川文庫