出版社内容情報
民主主義っていったいなんだろう? 誰もが抱くそんな疑問に答えるべく、政党、選挙、投票、政府といった民主主義のしくみを、本書では遊びにたとえてわかりやすく説明している。民主主義の世のなかではなにがたいせつなのか、自分たちがするべきことはなんなのか、民主主義の社会は誰が動かしていくのか。巻末には、政治学者・宇野重規氏によるオリジナルコラムを掲載。若い読者に自ら考えることを誘いかけるスペイン発の社会絵本。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Vakira
46
「民主主義とは」の解説絵本。非常に判りやすく説明されてます。自分たちの社会は自分たちで決め、運営していく。そのためには、皆が様々な問題について考え、意見をかわすこと。この絵本の絵、コラージュです。このコラージュ画像がとっても素敵。見ていて楽しいし、想像力膨らみます。モンティ-パイソンのコラージュアニメを思い出しました。モンティ-パイソンの場合はブラックだけどね。2020/06/14
たまきら
35
文章はとても分かりやすいのですが、イラストが自分とはあまり相性が良くなくて残念。民主主義についてもっと子供が受け取りやすいイラストだったらもっともっと良かったと思うんだけどな。2022/12/23
Y2K☮
34
青山ブックセンターで衝動買い。民主主義について子どもたちに考えてほしい、という趣旨で作られた一冊。大人が読んでも恥ずかしいことは何もない。正直自分はまだわかっているようでわかっていないのだと感じた。投票日に用紙へ書き、箱に入れるだけで主権者の責任を完遂したとはいえない(それすらもしない人が多いから、先日の選挙でも各地で投票率が5割を切っている)。選んだ根拠を示せるか? いま必要な政策を掲げている党をしっかり見極められているか? 頼りないなら育てる。諦めず変えていく。次の機会にはより主体性を持って臨みたい。2023/05/01
Y2K☮
30
私の父は、私が子どもの頃から「選挙に勝った党に従うのが民主主義」と言い続けている。こういう大人が多いのであれば政治家が選挙に勝つことだけに力を注ぎ、あとは私利私欲に溺れるのも理解できる。国民のレベル相応だと。でもそうじゃないはず。いままで投票しなかった人が何も考えていないとも思わない。今後選挙権を得る人も含め、彼ら彼女らが全員投票すれば変わる。与党の決定に絶対服従ではなく、守るべきルールは守ったうえで連中の動向を注視し、おかしなことをしたら声を上げて改善を促す。ダメなら次の選挙で落とす。それが民主主義だ。2024/06/20
ヒラP@ehon.gohon
30
5年前に出された絵本であり、原書はその40数年前にスペインで出された絵本です。 まだ、スペインが民主主義の一步を踏み出そうとしていた時の、理念色の強さを感じます。 様々な人間の写真を散りばめたコラージュに、引き込まれて圧倒されていると、民主主義を説明しているようで、かなり意地悪なことに気づきました。 人間一人一人の考え方が違うのだから、いろんな民主主義の世界があるのかも知れないし、これが民主主義なのだと思わせなければ不都合なことも起きてくるのです。 2020/07/02