内容説明
テントウムシは、おんがくがだいすき。むしのおんがくがっこうでべんきょうしたくてたまりません。ところがこうちょうせんせいは、「にゅうがくできるのは、なくことができるむしだけだ。」というのです…。
著者等紹介
青山邦彦[アオヤマクニヒコ]
1965年東京都に生まれる。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築設計事務所勤務を経て絵本を描きはじめる。1995年、第17回講談社絵本新人賞入選。2002年ボローニャ国際絵本原画展でノンフィクション部門入選。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
詩 音像(utaotozo)
33
朗読劇の次回作。図鑑並に正確な昆虫の描写と、その大群で埋まるページは圧巻。軍隊然と整列したバッタやセミの群れは、まさにエリートの音楽学校。映画『セッション』の世界!才能無き(自ら音の出せない)ものは音楽界より去れ、と放逐されるテントウムシが見出した活路は、エリート虫にも真似のできないドラム叩き。皆に聞かせたいと、朋友カブトムシが曳くドラムを叩きつつ戻ると、虫たちは我も我もとリズムに乗せて次々演奏に参加、興奮の一大セッションに…って、まるで筒井康隆の「ジャズ大名」!音楽は万人の為に、と説く名著。音楽万歳!2015/07/20
くぅ
29
虫が苦手であまり興味はない、と知りつつ。読んでみました。が、やっぱりあまりいい顔はせず⤵︎途中で寝ちゃいました。これは虫の話であって虫の話じゃないから小学生くらいの子が読むのもいいかなと思いました。(3歳5ヶ月)2020/10/15
詩 音像(utaotozo)
29
朗読劇初通し読みにつき、再読。音楽好きだが、自ら音を出せない主人公テントウムシが、「むしのおんがくがっこう」に入学希望するも門前払い。これを繰り返した末、業を煮やしたクツワムシの校長先生が学校内見学させる。セミ、バッタ、コオロギなどの音楽エリートが大教室で受ける「音は出て当然、もっと技術を極める」音楽教育の現実に直面し、絶望する主人公。これが「楽譜も読めず、何の楽器も弾けない」自分にとっては、もうヒト事(ムシ事?)とは思えない!ドラムと出会って道が開ける主人公。合唱を始めた自分の琴線に触れまくり。2015/07/24
しろくま
17
5歳5か月の息子と3歳9か月の娘と。虫たちが通う音楽学校。コオロギ、鈴虫、セミなど、音を出せる虫しか通うことができません。そこに通いたいテントウムシ。そしてカブトムシとの出会い。音楽は色々な楽しみ方があるよなと思わせてくれました。ただし、この本は色的に地味な虫がたくさん描かれているので、虫が苦手な方には辛いかも(^_^;)バッタ系!?息子は、テントウムシが奏でるリズムを喜んでいました。2019/08/24
みっくす
16
お気に入りさんのレビューで拝見して出会った絵本。虫好きの息子としては、たくさんの虫たちが奏でる音楽の世界に魅了されたようです。できるできないじゃない、音楽が好きだったらみんなで奏でよう!そんな楽しい音楽学校に入ってみたいもの。特にテントウムシの叩くドラムのリズムが、読んでいても楽しかった。とっても良い絵本でした。また読みたいな。2015/07/27