内容説明
みんながぐっすりねむっているよる。男の子がへやで、ためいきをついています。そこへあらわれたのは、ふたりのオバケ。ところが男の子はちっともおどろきません。いったい、どうしたのでしょう?ふしぎにおもったオバケたちは、はなしをきくことにしました。
著者等紹介
藤江じゅん[フジエジュン]
1965年千葉県生まれ。出版社勤務のかたわら児童文学を書きはじめ、2002年「五本目のろうそく」で第2回グリム童話賞優秀賞を受賞。2004年『冬の龍』で第10回児童文学ファンタジー大賞奨励賞を受賞し、福音館書店より2006年に刊行。同作は第17回椋鳩十児童文学賞も受賞している
吉田尚令[ヨシダヒサノリ]
1971年大阪府生まれ。イラストレーター。書籍の装丁や挿絵を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
杏子
14
2015年西日本読書感想画コンクール指定図書低学年向け。図書館オバケのぱらぱら・ぽんと、時計台オバケのぐるぐる・ぽんというネーミングが楽しい。ケーキのイチゴがひとつ、なくなっていて… 犯人さがし。まあまあ楽しめると思う。オバケ好きの子に。かわいいオバケ話。2015/05/26
ぬのさと@灯れ松明の火
5
ケーキのいちごを盗んだ犯人は? どうせ僕が犯人扱いされる、と溜め息をつくダイくんがかわいい。2014/06/02
はるるん
4
探偵もの、おばけ、と息子が好きそうだったけど、最後まで読みきれず。まだ話が長くてむりだったかな?2019/10/06
みとん
4
低学年の2015年度読書感想画の指定図書。時計塔と図書館のオバケが、夜遅くまで電気のついていた少年ダイの部屋に来て脅かそうとするが、全く驚かない。引っ越してきたばかりのダイは、妹の誕生日ケーキからイチゴが1つ消えてしまったのを「自分のせいにされるのでは・・・?」と心配していたのだ。ここ数日、何かが無くなるとすべて自分のせいにされていたらしい。オバケ2人とともにイチゴの捜索を始めるが・・・。それぞれのオバケの特技も面白いし、『床下の小人たち』につながるような部分もあり、大人ならそちらを読んでみたくなるかも。2015/06/03
外野伽夜
3
図書館のオバケと時計のオバケは大の仲良しで人を驚かすのが大好き。けれどある日出会った男の子は全く驚いてくれません。男の子は無くなった苺の事で悩んでいてそれどころではなかったのです。そこでオバケ達は犯人探しをする事に……。オバケも男の子も可愛いお話。苺を消した犯人とその動機、そして解決方法も話のオチも可愛い。表紙の絵も良いですね。2015/08/23