内容説明
飢餓と混乱のなか、4カ月、64隻、「満州」難民と居留日本人20万人余の引揚―旧植民地=大連で試みられた日本人社会改革の顛末と自ら組織した引揚の経緯を精細に描く。帰国直後に執筆、知人宅に秘蔵されていた貴重な記録を翻刻。
目次
第1章 臨時市政府の誕生
第2章 立ち上がる日本人
第3章 大連日本人の引揚問題
第4章 消費組合物語
第5章 第一次引揚後の大連日本人
第6章 旅大地区の変遷
追記 半世紀前のこと
感想・レビュー
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千本通り
6
大連は満鉄本社の他に3つもデパートのある大都市で終戦時80万人の人口を擁しながら、一度も空襲を受けず、食料も豊富で配給にもならず、日本人市民は敗戦の報道をきいて戸惑っていた。それは満人市民も同様で、8月15日以来の1週間は全てがいつものようにふるまい、サラリーマンは会社に出勤し、電車はいつものように走っていた。 8月23日にソ連戦車部隊が入ってきて大連の相貌が一変した。司令官、市長、将官、憲兵らはシベリアに送られ、都市大連はソ連、中国国民党、中国共産党で統治されることになった。2025/08/23
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