内容説明
“尾崎検挙”の報とともに、すべて秘匿・焼却されてしまた“幻の『月報』”を発見。ごく制約された報道、緊迫した内外情勢のなかで、豊かな情報と的確な判断力にもとづき〈満鉄〉幹部向けに送りつづけた〈政情報告〉を手がかりに、何故どのようにして対米開戦に突き進んだかを、生き生きと解析・再現する。
目次
序章 満鉄『東京時事資料月報』の尾崎秀実政治情勢報告
第1章 斎藤演説から新党問題まで―第8・9・11号(1940年3・4・6月)
第2章 第二次近衛内閣の成立と新体制―第12・13・14号(1940年7・8・9月)
第3章 日独伊三国同盟と新体制の動揺―第15・16・18号(1940年10・11月・1941年1月)
第4章 近衛内閣改造前後―第19・20・21号(1941年2・3・4月)
第5章 独ソ開戦から対米危機へ―第23・24・25号(1941年6・7・8月)