満蒙開拓青少年義勇軍

満蒙開拓青少年義勇軍

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  • サイズ B6判/ページ数 289p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784250870125
  • NDC分類 334.51
  • Cコード C0021

内容説明

満蒙開拓青少年義勇軍(満洲開拓青年義勇隊)は、満州を建国した日本が、その防衛強化と集団開拓の補強の手段として実施された国策であった。しかし、16歳から19歳の青少年たちを動員して特別の訓練を施し編成された満州開拓青少年義勇軍は、1945年8月の日本敗戦とともに国家から見すてられ、やがて忘却された。本書は、満蒙開拓青少年義勇軍が、どのような運命をたどったかを、読者のこころに刻みこんでもらう目的で、実証的に再現したものである。

目次

序章 満洲の建国
1章 満蒙開拓青少年義勇軍と青少年たち
2章 満蒙開拓青少年義勇軍の創設
3章 義勇軍の募集
4章 義勇軍の内地訓練所―内原
5章 義勇軍への応募と入所
6章 満洲開拓の歌曲
7章 義勇軍の生活と教育
8章 義勇軍のさまざまな統計から
9章 興亜教育と郷土部隊の送出
10章 壮行式―渡満と内原への
11章 大陸の生活は
12章 君らを迎えに帰ったぞ
終章 「骨のうたう」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

5
昭和10年代から終戦まで、満州に十代の少年達を送り込み、農業と軍事に従事させる昭和版屯田兵のような組織に関して調査、分析した本。「青少年よ、満蒙へ行け」と大々的に勧誘が行われ、「大陸で逞しく育つ」などと称賛されたが、その実態は掘立小屋に住み、乏しい食事や重労働に従事する厳しい暮らしで前途に不安を持つ少年達の「屯墾病」と呼ばれる現象も発生。自殺や暴動も起こったらしい。しかし、その強引な渡満には関係者の一部から危惧の声も上がっていたが無視された。この運動の提唱者は戦後も農業教育に従事していたという。2022/02/22

まつゆう

2
青少年義勇軍の総論として読んでおくべき一冊。やや主観的価値判断を含んでおり、史学書としては少々問題もあるといえばあるが、筆者が義憤を覚えるぐらい馬鹿げた制度だったのはたしか。逆にいえば多くの人が無謀な動員に付き合わされたプロセスには多くの課題や学的追求の価値をもっているはず。2013/07/31

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