内容説明
人々の間に、競争や差別化がつくりだされ、人も自然も豊かな結びつきを破壊されつつある現代。分断されたこの世界を取り戻す思想・哲学をつむぐ。
目次
第1部 共生・共同・連帯の哲学(差別・抑圧のない共同性へ向けて―共生型共同社会の構築と連関して;共生に関する一つの考察―承認論を軸に;ハバーマス「カント永遠平和の理念」批判)
第2部 共生・共同・連帯をめぐる20世紀思想の継承(社会権的なものの「復興」からコミュニズムへ―現代コミュニズム論の端緒;福祉国家の思想―近代主義批判と社会的自由主義;環境問題と格差社会;人間の自然的性差と男女の共生;性の共同性原理の構築のために―リプロダクティブ・ヘルス/ライツ概念を手がかりに)
第3部 共生・共同・連帯の政治経済(相互浸透の場としてのバイオリージョンと共進化論的社会像;社会関係資本と政治文化―福祉国家型共同性をめぐって;グローバル化における沈黙―変革主体陶冶としての世界社会フォーラム;東アジアにおける連帯の思想)
著者等紹介
藤谷秀[フジタニシュウ]
1956年生まれ。山梨県立大学人間福祉学部教授
尾関周二[オゼキシュウジ]
1947年生まれ。東京農工大学共生科学技術研究院教授
大屋定晴[オオヤサダハル]
1973年生まれ。東京農工大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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