内容説明
なぜ、かくも人間は、民族や国に強い愛着をいだくのか。グローバリズムが世界を覆うなかで、いまだ根強いナショナリズム。とりわけ宗教的イデオロギーは先鋭化しているかに見える。その深くはられた根=ナショナル・アイデンティティの源を、「選ばれた民という意識」「聖なる土地への愛着」「黄金時代という栄光の記憶」「国家の運命に捧げた犠牲」のなかに探る。
目次
第1章 ナショナリズムと宗教
第2章 聖なる親交の紐帯としてのネイション
第3章 「選ばれる」ことと神との契約
第4章 神と契約した民
第5章 使命を帯びた民
第6章 神聖な故郷
第7章 エスノヒストリーと黄金時代
第8章 ナショナリズムと黄金時代
第9章 死者の栄光
著者等紹介
スミス,アントニー・D.[スミス,アントニーD.][Smith,Anthony D.]
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で社会学博士号を、さらにロンドン大学で美術史博士号を取得。現在、LSEの名誉教授および専門誌Nations and Nationalism主幹
一條都子[イチジョウアツコ]
LSEにてエスニシティ・ナショナリズム研究博士号取得。現在、キングストン大学上級研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。