内容説明
「戦争する国」への道を進もうとする政府・自民党、民主党の国家観・平和観をあぶり出し、「力による平和」の問題点、人権を無視して国を守るという有事法制の矛盾を説く。
目次
第1章 日本の政治的危機(自衛隊のイラク派遣の本質;イラク特措法成立までの経緯 ほか)
第2章 過去を鑑とすることを拒否する歴史観(小泉首相の歴史観;日朝国交正常化交渉と保守政治)
第3章 日本を危機的な状況に追い込んだ保守政治(平和憲法と真っ向から対立する「力による」平和観にもとづく国家運営;「国家を個人の上に置く」国家観にもとづく国家運営)
第4章 武力攻撃事態対処法と憲法(小泉首相の国家観・人権感覚;人権問題をめぐる論戦 ほか)
結びに代えて―私たちの平和観と国家観を問い直そう
著者等紹介
浅井基文[アサイモトフミ]
1941年、愛知県生まれ。東京大学法学部中退。63年外務省入省。条約局国際協定課長、アジア局中国課長、駐英公使などを歴任。88年東京大学教養学部教授、90年日本大学法学部教授を経て、92年から明治学院大学国際学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。