内容説明
「被害者の会」の実態調査と被害者の肉声が明かす犯罪の手口と被害の現実。規制法施行2年、増加する救済の訴えのなかで、今すべきことは―。
目次
第1章 届かなかった叫び―桶川事件と兵庫事件
第2章 調査から浮かび上がるストーキングの実際
第3章 切実な訴え―被害者の会に寄せられた相談から
第4章 ストーカーの素顔
第5章 被害者を追いつめる魔手―ストーキングの方法
第6章 そのとき、被害者はどう対応したか
第7章 ストーカーとどう闘うか
第8章 ストーカー規制法の使いかた
第9章 ストーカー規制法で何が変わったのか
終章 どうすれば被害をなくせるか―あとがきにかえて
著者等紹介
秋岡史[アキオカフミ]
熊本市生まれ。明治大学法学部卒業。法律事務所勤務、米国留学等を経てノンフィクション翻訳家・ライターに。95年日本にストーキング犯罪を紹介し、「ストーキング被害者の会」を創立して法成立と被害者支援に取り組む
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感想・レビュー
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かおる
4
ストーカー怖い。ストキング被害がほとんど違うパターンであることから、前例を参考にし解決することもむつかしい。 ストーカー規制法ができたとはいえ、警察や弁護士もあまりあてにはできないようだ。たとえ関与したとしてもである。ストーカーをなくす方法も今のところ確立されていない。「幼いうちから、お互いの人格の尊重し、自由で平等な対人関係を築いていくための教育が必要」と著者は語っている。2023/03/23
ank
1
著者は95年日本にストーキング犯罪を紹介し、ストーキング被害者の会を創設して法成立と被害者支援に取り組んだという。 目次を見て、ストーカーの素顔の項が気になり、先ずそこから読みました。 読了してストーカー犯罪の解決の難しさを気が重くなるくらい感じました。 警察、弁護士、相談機関、精神科医…どれもあてにならず、被害者が孤独になってしまう現実を苦々しく思いながら読みました。 過去に同様の犯罪歴があっても、私たちには知る由もなく、避けられたであろう泥沼に引き込まれていくのが現実。 そして加害者が自殺す2015/09/15