レギュラシオンの社会理論

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  • サイズ A5判/ページ数 352,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784250202377
  • NDC分類 361.08
  • Cコード C3036

内容説明

本書は、「矛盾的性格を有する社会諸関係が規則性を確保するのはいかにしてか、規則性に危機が生じるのはなぜか、危機からどのような規則性が生じるか」というレギュラシオン(調整と危機)の問いを、長期経済不況、雇用と社会統合の危機、地球環境危機といった現実の社会関係の危機に内在して研究してきたアラン・リピエッツの多産な著述活動の中から、レギュラシオン・アプローチの方法と諸概念に関する論文、および政治的エコロジーに関する論文を選び訳出した論文集である。

目次

第1部 レギュラシオン理論とは何か(ある寓話をめぐる考察―調整と蓄積の概念のマルクス主義的規定;アルチュセール主義から「レギュラシオン理論」へ;レギュラシオン・アプローチから政治的エコロジーへ―レギュラシオン学派の形成をめぐる政治状況と理論的研究のプログラム)
第2部 危機と大転換の社会理論(三つの大危機―資本主義の変容と労働運動;国家の経済的介入の長期的性格と局面状況的性格;国民的次元と地域的次元は資本主義の世界的危機に対してどれだけ自律的か?)
第3部 政治的エコロジー(永続可能な発展―歴史と挑戦;政治的エコロジーとマルクス主義;レギュラシオニストの政治的エコロジーか、環境経済学か?;責任の概念と国際関係:地球温暖化を例にとって;もう一つの世界化:気候変動枠組み条約)

著者等紹介

リピエッツ,アラン[リピエッツ,アラン][Lipietz,Alain]
1947~。1968年国立理工科学校、71年国立土木学校をそれぞれ卒業。現在、CNRS(国立科学研究所)のCEPREMAP(数理経済計画予測センター)主任研究員。レギュラシオン学派の旗手の一人であるとともに、1984年に設立された「フランス緑の党」の理論的支柱でもある。1997年から2002年までジョスパン首相の諮問委員会の一つである経済分析審議会に所属、1999年から欧州議会議員を務めている

若森章孝[ワカモリフミタカ]
1944~。1967年横浜国立大学経済学部卒業。1970年名古屋大学大学院経済学研究科修士課程修了。現在、関西大学教授

若森文子[ワカモリフミコ]
1947~。名古屋市立女子短期大学および静岡大学人文学部卒業
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