内容説明
自民族中心主義的な歴史記述・思考を生み出す仕組み、その機能を解明し、歴史認識形成の課題を探る。
目次
第1部 自民族中心主義的歴史認識への基本的視点(『国民の歴史』と民衆の歴史;「過去の克服」とわたくしたちの未来;「人道に対する罪」と国民主体;原理主義的ナショナリズムの陥穽―西尾幹二氏は原理主義者だから、議論の負けは認めない;いま歴史のなかで「小国主義」を考える意味)
第2部 歴史認識形成への現代的文脈(近代朝鮮の小国思想;移民集団の歴史認識のあり方―アメリカのハンガリー系移民;明日の「ならず者国家」としての日本;東南アジア史からみた『新しい歴史教科書』―ビルマの「独立」と日本;「皇国史観」登場の歴史的前提―近代史学史ノート;神話と歴史―『新しい歴史教科書』の神話記述をめぐって;私たちの問題としての『新しい歴史教科書』)
著者等紹介
菅原憲二[スガワラケンジ]
1947年生。千葉大学文学部教授。日本近世史
安田浩[ヤスダヒロシ]
1947年生。千葉大学文学部教授。日本近代史
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