出版社内容情報
「研究所」から脱走して、
初めて「外の世界」を知った少女・紗名。
彼女は【アリスの夢】と呼ばれる
不思議な能力の持ち主。
しかし幼くて未熟なため、
能力を使いこなすことができていない。
途方に暮れていた彼女が出会ったのは
【花屋のじいさん】蔵六。
能力も何も関係なく「悪いことは悪い」
と説教してくる蔵六との出会いが
紗名の運命を、
そしてこの世界の運命をも
大きく変えていくことになる――
学校の宿題からはじまった大冒険。
ジャン=ポール・カノヴァス博士の記録。
明かされる蔵六の過去。
少女たちは世界の秘密へと接近していく…
TVアニメも大好評だったSFコミックの金字塔。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Dー
3
アリスと蔵六の世界についての言及があったりと物語は進んでいない気はしたけどさらに深みが増したように感じた。それにしても次巻予告の一枚絵なんか不安になる…はあちゃんに何かあったりしないよね?2024/12/17
たこい☆きよし
1
夢の中でプレイするゲーム世界で楽しく冒険(謎解き演算)をしていたところで、大人の視点と教育的指導が入るのがこの作品のバランス感覚か。そしてゲーム人物から語られる蔵六の過去はめっちゃSFだった。2025/01/13
緑虫@漫画
1
★★★★ 引き続きゲーム世界描写にはワクワクさせられてよいがこのパートもそろそろ終了か。大人はその責任を果たすべきだという理念が初期から一貫して作品の根底にあって信頼できる。2025/01/11
みやしん
1
世界のルールを覗き見る事ができる者は得てして狂人の域に達するや。原典『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』を引用しだすと数学的アプローチが仇となり理解度が大幅に減じてしまうが、ここにきてやっと世界の謎に迫る筋道が整ったか。それは作中最大の秘密である、亡妻を詳らかにすることに他ならない。2024/12/21
あらい/にったのひと
1
違う世界に飛んでしまった人を探す話、懐かしの「蓬莱学園の魔獣」を少し思い出す。パズルの向こう側にいる存在との対話ってSF! って感じでよいですね。今井さんのまんがは世界が広くてよい。見えてるレイヤーの向こう側を感じさせるのはやはりSFってものの力なんでしょう。2024/12/13