出版社内容情報
性欲に捕らわれ縛られる男は、「真実の愛」を見つけることが出来るのか!?「性欲は真実の愛にとって障害となる」という信念を持つ針辻真の前に現れ、彼にも性欲は存在すると指摘する謎の幼女A子。自分の中にある信念とは真逆の「汚らわしいもの」を見せ付けられ、針辻は次第に壊れていく。
混乱の中、自らの中に存在する性欲を自覚し、それに抗おうとする針辻。しかし失われていた過去の記憶を取り戻した事で、改めて絶望を味わう事になってしまう。
「真実の愛」は存在するのか!?
中野でいち[ナカノデイチ]
中野でいち。1989年生まれ。2012年、第1回登龍門にて『とらごころ』でデビュー。読み切り数本を掲載した後、『十月桜』で初連載、初コミックス化。コミティア等にもサークル「良識派」名義で作品を発表している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りー
15
タイトルに騙されるな!愛と悲しみに満ちた名作だぞこれは!エロくはないから期待してるヤツは気をつけろ!一巻の破天荒さから一転して広げた風呂敷を畳み、収まるところに収まった感のある二巻。それでも、いや、だからこそ良かった。変化球と見せかけながら素直に読んで素直に喜べる一冊。人に勧めたいけれど勧めづらい!2017/01/13
プロムナード
4
性欲と愛がテーマとはいえ、ここまでどろっどろに悩み苦しむマンガだったとは!もはや文学!読んでて気持ちが重たくなるところまで含めて、ストレートに悩みをぶつけるマンガってのもいいよな、と思いました。でも次作では、このドロドロを少しでもエンタメに昇華させたところがみたいな。2017/02/18
がんつん
3
泣いた。真実の愛ってなんじゃらほいですが、自分の心を必要以上に疑ってはいかんですし、自分のことは、やっぱじぶんがちゃんと愛してやらねばならんのですよ。 とりあえず、いい漫画です2017/01/14
Eterter_
2
完結! 駆け足だったのがすこし残念だけど、まぁこの面倒臭い主題を描き切ったことに素晴らしさを感じる!! ちょっとバイオレンスが過ぎたりもするけど、愛と性欲について考えたい人にはオススメ!!!2017/03/29
なたでこっこ
0
愛に狂った作品でした。正解がないから彼らはこれからももがき続ける。いいんじゃない2017/06/04