出版社内容情報
ご神木の代替わりの儀式が行われる。遊紙の身と、栞ヶ浜の街に次々に異変が起こり…。幻想図書館ファンタジー、ついに完結!
本好きばかりがくらす町・栞ヶ浜。亡き祖父の故郷・栞ヶ浜へ引っ越してきた高校生・魚住遊紙。
“書痴”と呼ばれた祖父の血を継いだ遊紙には、一度読んだ本の内容は忘れないという特技があった。
栞ヶ浜学園で図書館に足を踏み入れた遊紙は、文字を喰う魚〈紙魚〉を飲み込んでしまう。
そんな彼の前に、不思議な少女が現れて…!?日常と幻想が入り乱れる、本づくしのファンタジー!
【著者紹介】
1987年生まれ。2006年秋のアフタヌーン四季賞にて準入選。本誌で連載中の「くおんの森」ほか、「あづさゆみ」(集英社刊)、「水面座高校文化祭」(講談社刊)、「童話迷宮」(新潮社刊)などの作品がある。イラストレーターとしても活躍中。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぺぱごじら
9
一枚一枚ページをめくるようにゆったりと流れていた物語は、最終巻でさぁーっと走り出して春の突風のように部屋の中を駆け抜けていった気分。頭の中はあれこれの紙が舞い散らかってまだ何となく収拾がつかない。ただなんか温かく、本を閉じるときに『おしまい』ではなく『はじまりはじまり』という気分にしてくれる不思議な話でした。そうか7年かかったのかこの物語は。寡作の人だな釣巻(笑)。2014-1982014/12/15
こまいぬ
6
5巻くらいから流れが速まってきてたけど、流れがガーッと強まっていた最終刊。すごく良かったんだけど、まだ自分の中に飲み込みきれていない感じ。1巻からまた読み返そう。偶然1巻を手に取ってから、いつもいつも新刊が楽しみで、既刊も何度も読んだ。少年だった二人が、短期間で、ほんといい青年になったなあ。大好きな漫画になりました。カバー裏のおまけもうれしかった。栞が浜のその後や、主人公たちのその後を番外編で読みたい。2014/12/17
りゅうか
5
気づいたら最終巻だった。最後まで幻想的な世界観。ただ、理解できてなかった点も多いのでどこかでまた読み返してみようと思う。2015/01/25
MamaxKoko
4
詩音と出会ってから物語はハイペースで進んでしまって気づけば最終巻。過去の話も含めてもっと読みたかった。本好きには素晴らしい世界観だった。2015/02/16
かー
3
まさかの最終巻。発売してすぐに購入はしていたのですが、読み終えてしまうのが寂しくてなかなか読めずにいたのを思い切って読みました。これはもう一度1巻から読み返さなければ...急展開についていけなかった部分もあるのでじっくり読み返そうと思います。最後はなんだか遊紙ではなく詩音が主人公かと錯覚してしまいました。もっと遊紙を読みたい!なのでその後の続編を是非とも出して頂きたいです。とても好きな物語でした。次回作も楽しみです。2014/12/23
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