リュウコミックススペシャル<br> OPUS 〈上〉

リュウコミックススペシャル
OPUS 〈上〉

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  • サイズ コミック判/ページ数 193p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784199502217
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

allite510@Lamb & Wool

10
漫画の登場人物が作者の前に現れ、描かれたばかりの自分が死ぬ場面の原稿を奪って作品世界に逃亡する。つられて作者も自分の作品の中に引き摺り込まれ、作品世界の崩壊を食い止めるために奔走する。いろんな人が思いつきそうなメタフィクション設定だけど、シラケさせずに実際に作品に仕上げるのはなかなか難しいに違いない。そういった危うい作品の成立を支えているのが圧倒的な画力で、作品世界と繋がった時の原稿用紙の異様な存在感や、作品世界中で作者の脳内世界(内なる作品世界)が展開してしまうというややこしい絵を(→)2018/09/17

aki

2
アニメ史に残る傑作『パプリカ』『千年女優』監督の今敏の遺作といってもいいか。自作のマンガ世界の中に引っ張り込まれたマンガ家がマンガ世界の崩壊を救うため活躍する話。ピランデルロ(『作者を探す6人の登場人物』)や小松左京、筒井康隆らが得意とするメタフィクション。設定が設定だけに、途中でアホらしくなるが、それも計算のうちか。もっとも、成功しているかといえば、ちょっと言葉に詰まってしまう。むしろ、作中マンガをまじめに書いてくれたほうが、おもしろかったかもしれない。今敏の死自体も「虚構」だと思いたい。2010/12/23

645

1
「パプリカ」にも通じている内容だったと感じる。メタフィクション的作品。漫画家は皆自身の作りだしたキャラとの対話や世界観の実感という現象を夢想したりするのかな。むしろ、漫画家はこんなに苦労してると言いたかったのかもしれない。こうも現実と虚構の行き来を描き上げる画力や感性、構成というのは素晴らしいの一言に尽きる。この物語の結末が気になってしょうがないが、それ以上に作中の漫画『RESONANCE』を本当に作品として読みたいと思ってしまった。題名のOPUS、これは“作品”という意味。正に今敏を表す作品だと感じた。2012/09/20

龍國竣/リュウゴク

1
最終回に差し掛かった漫画の世界に、その漫画に登場する超能力者によって、作者が引き込まれる。また、漫画の主人公も、原稿から飛び出して、現実世界を歩き回る。この発想、二つの世界の交錯は、氏ならではの大変ユニークなものである。未完とはいえ下巻が楽しみ。2012/01/03

えだまめ

1
どっからどうみても今敏監督の作品でした。こういう世界を成立させる画力、描き込み、背景、見事でした。異世界ものの作品としても成り立っている辺り一般性を獲得しようとしているのかな、と思ったりして楽しめた思いでした。2012/01/06

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