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内容説明
仕事、生活、勉強、恋愛―『機動戦士ガンダム』を手がけたあの富野監督が、若者たちの抱える悩みに真正面からぶつかっていく「アニメージュ」の好評連載が遂に文庫化!時に厳しく、時に優しく語られていく珠玉の回答の数々は、迷い惑うあなたの人生にきっと一条の光を与えてくれるはず。
目次
1 自己改革篇(親が携帯を持つことを許してくれない…;占いに振り回されてしまう私にアドバイスを! ほか)
2 仕事篇(大好きなアニメを仕事にしたいのですが…;どうすれば投稿イラストは採用されますか? ほか)
3 対人関係篇(友達と上手に付き合えない;引きこもりの友人を社会復帰させる方法は? ほか)
4 異性接触篇(男の子と普通に話ができるようになりたい;女のくせにといわれたくない ほか)
著者等紹介
富野由悠季[トミノヨシユキ]
1941年神奈川県生まれ。アニメーション監督、小説家。日本大学芸術学部映画学科卒。虫プロダクション勤務を経て『機動戦士ガンダム』『伝説巨神イデオン』他、数多くのオリジナルアニメの原作・総監督を勤める。また、斧谷稔の名義で絵コンテ、井荻麟の名義で作詞も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
41
アニメ監督というより一部では際どい発言で識られる富野氏が、アニメ雑誌に投稿した人生相談に応える。その相談者に、アニメ雑誌を読んでいる事をダメ出しする身も蓋もない回答や、夢に対してすっぱりと諦めることを勧める情け容赦ない回答など。しかし、そもあかの他人の人生など、美辞麗句や励ましの言葉を並べてもなんら問題ないわけで、厳しい言葉は、表現者という公人としての務めとしての回答なのでしょう。現状に不満があったり自己欺瞞に陥ったりしている人には良い薬になるかも。他人様を諭す人生は、手軽には手に入らない。現実は正解。2015/07/04
akihiko810/アカウント移行中
27
05年刊行。「アニメージュ」連載の、「ガンダム」の富野御大が回答する人生相談。印象度B 「人生相談なんだから、ひとつ誠実にやろう」と思ったのかどうかは知らないが、富野が本当に「誠実な」回答をしていてよい。自身の仕事についても「3か月後に入金がない生活の怖さを回避するために、ロボットアニメを利用してきた」と言っているが、本心なのだろう。そして富野自身はアニメ監督ではなく「(実写)映画監督になりたかった」がなれなかった、というように自身の人生を総括している。2024/05/17
白義
16
「アニメ雑誌に人生相談してどうするんだ」と言わんばかりの本気の人生指南をアニメ雑誌でやっちゃった富野監督渾身の人生相談。内容は仕事や恋愛まで普遍的な内容でその返答も「まずは学校生活をきちんとしなさい」「自分の魅力をきちんと磨き他人との関係を誠実に見つめなさい」と極めて直球、かつある意味では富野監督の作品のメッセージとも確かに通じる内容ばかり。厳し目かと思えば引きこもりに関しては断固生き方の多様性として肯定する側面も。特にアニメの仕事志望の相談への厳しさ身も蓋もなさは必読。一切手抜きのない本気さは一貫してる2017/07/02
こも 旧柏バカ一代
14
アニメ雑誌の人生相談なのにヘビーな相談が多い。 それに真摯に受け止めて、答えてる富野氏の誠実さには脱帽。 キツイわ・・・特に仕事編がキツイ。身につまされる。 2019/07/07
レコバ
11
アニメージュという雑誌の読者の偏りも含め、あえてそういうキャラクターを演じて頑固親父に説教されたい相談者とその構図を理解した上で、一歩引きながらも価値のある事を球種や球速を変えて返球しようとする著者の歪なキャッチボール。監督の人となりを理解する一助にはならなかった。2020/08/02