徳間文庫カレッジ<br> 温泉失格―『旅行読売』元編集長、覚悟の提言 (超改訂版)

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温泉失格―『旅行読売』元編集長、覚悟の提言 (超改訂版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 343p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784199070440
  • NDC分類 453.9
  • Cコード C0126

出版社内容情報

源泉かけ流しは清潔で効能も高い――とは真っ赤なウソだった! 元旅行読売編集長が問う温泉偽装と、正しい温泉の選び方。

源泉かけ流しを有難がる日本人の温泉思考には大きな誤解があった。かけ流しである以前に湧出する湯量が利用人数に対して足りているのか否か。1時間で浴槽の湯全入れ替えが望ましいとされるが、現実はそうした施設は全国の1割もなかった。浴槽一杯に張ったただの沸かし湯に源泉をスポイトで1滴たらすだけで温泉と名乗れてしまう法律の曖昧な解釈も……。全国2500の入湯経験ある著者が問う。著者太鼓判の絶対安全の本物温泉リスト100軒も付記。

【著者紹介】
昭和41年、愛知県生まれ。『クチコミおでかけ旅情報』編集長、『月刊旅行読売』編集長を歴任後、独立。現在、編集プロダクション「LazyOffice」代表。フォトグラファー、フリーライター、温泉入浴指導員、温泉ソムリエマスターとして旅行や温泉をテーマとしたメディアで活躍中。著書に『みちのくの天才たち』『うつ…倒れる前のずる休み』他。CSTE『旅チャンネル』の温泉番組『てくてく湯るり』で番組監修&声のレギュラー出演中。

内容説明

誰も怖くて書けなかった!この国の温泉事情がわかる、温泉旅行前に必読の書。著者2500湯の入湯経験が実証。特別付録「安全名湯100軒」付き。

目次

第1章 源泉かけ流し原理主義が何をもたらしたか(恐るべきレジオネラ属菌の大騒動;白骨温泉の入浴剤添加問題;2005年の温泉法施行規則改正の問題点;“源泉かけ流し”は誰が言い出したのか;独り歩きする源泉かけ流し“安全神話”)
第2章 源泉かけ流しとはそもそも何だ?(錯綜する“源泉かけ流し温泉”の定義;温泉利用の歴史とかけ流し温泉;加水・加温・消毒で温泉はどう変化するか)
第3章 不潔な源泉かけ流し温泉の存在(10年前から芽生えていた疑念;循環濾過温泉のほうが清潔ではないか;温泉施設アンケート結果に見る驚愕の真実;循環濾過や消毒システムのさまざまな種類)
第4章 安全な温泉とはどういうものか(源泉かけ流し温泉にも不可欠な清潔の条件;清潔を担保するのは温泉施設の“人”;成分分析表などから見る良い温泉の判別法;“酸化還元電位”という新たな視点)
第5章 だから温泉法は改正しなければならない(温泉行政における“トリプルスタンダード”;温泉法施行規則改正がはらむ難問;理想的な温泉情報開示への足がかり;これからの温泉の楽しみ方を提案しよう)
特別付録 ここは信じられる!安全名湯100軒

著者等紹介

飯塚玲児[イイズカレイジ]
昭和41年9月20日、愛知県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業後、(株)旅行読売出版社に入社。月刊『旅行読売』編集部記者、情報版編集部・副編集長、季刊ムック『クチコミおでかけ旅情報』編集長、月刊『旅行読売』編集長を歴任した後、退職独立。現在、編集プロダクションLazy Office代表。フォトグラファー、フリーライター、温泉入浴指導員、日本温泉地域学会会員、温泉ソムリエアンバサダーとして旅行・温泉等をテーマとしたメディアを中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

西澤 隆

7
清水義範「秘湯中の秘湯」を思い出した。効能が「のんびりした気分」と言い切る紹介はある意味温泉の本質。逆に温泉の効果を語りすぎるのはどこか「波動水」などのオカルト健康話と重なる部分が出て来る。「還元力」自体にどんなエビデンスがあるのかも含め、正直なところ「このスペックを満たしている温泉がエラい」と言われても、今ひとつ信用しきれない。湯の質よりも要は「湯は湯なんだからヒトが入れば汚れる。毎日湯を抜いて掃除するのが最高」というのがこの本のキモなのだとすれば、もうすこしウマい伝え方があるのになと惜しい気もします。2019/12/17

こぺたろう

5
来週から北海道、東北出張。折角なので、仕事終わりに温泉を巡ろうと考えつつ、本書を読了。湯量の乏しい温泉で、浴槽を清潔に保つために循環濾過を行うのは有りだと思った。十分換水されない掛け流し浴槽よりずっといい。だけど、折角お金を払うんだったら、そりゃあ、湯量の多い掛け流し温泉を探して入浴したいと思いますよね。余談ですが、登場する松田忠徳氏のコメントに疑問。ご自身の著書で循環風呂をまがいもの温泉と呼んでいたのに「循環風呂を否定したことは一度もない」とは。ちょっと苦しくないかな。2018/07/21

tomatobook

4
温泉、気持ちいいー!ただそれだけで楽しんでいた自分。温泉マニアの考える温泉は随分と厳しくて奥深いものなのだと感じた。源泉かけ流しとは?や循環システム、湯のフレッシュ感、安全な温泉、温泉法、様々学んだ。巻末の安全名湯100軒は大いに参考になる。2024/07/25

Hiroki Nishizumi

4
意外なところが安全名湯100軒に挙げられていた。先入観なしで楽しむように心掛けよう。2020/12/12

ぶうたん

4
温泉好きにはとても勉強になった。公平に自分で判断して源泉掛け流しや、それ以外を選択すべきと言うのは正論だが、清潔でなければどちらも意味が無いということであれば、やっぱり清潔な源泉掛け流しを選択せざるを得ないのではないか。後書きにあるように矛盾を感じる。なお巻末のオススメ温泉には自分のお気に入りのところもあり嬉しい反面、なんであそこが入っていないんだ、というところもある。行ってみたい温泉も増えたし、とにかく読むと温泉に駆け込みたくなる事、請け合い。もう、二カ月も温泉行ってない!あぁ、早く行きたいなぁ。2015/11/27

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