出版社内容情報
源泉かけ流しは清潔で効能も高い――とは真っ赤なウソだった! 元旅行読売編集長が問う温泉偽装と、正しい温泉の選び方。
源泉かけ流しを有難がる日本人の温泉思考には大きな誤解があった。かけ流しである以前に湧出する湯量が利用人数に対して足りているのか否か。1時間で浴槽の湯全入れ替えが望ましいとされるが、現実はそうした施設は全国の1割もなかった。浴槽一杯に張ったただの沸かし湯に源泉をスポイトで1滴たらすだけで温泉と名乗れてしまう法律の曖昧な解釈も……。全国2500の入湯経験ある著者が問う。著者太鼓判の絶対安全の本物温泉リスト100軒も付記。
【著者紹介】
昭和41年、愛知県生まれ。『クチコミおでかけ旅情報』編集長、『月刊旅行読売』編集長を歴任後、独立。現在、編集プロダクション「LazyOffice」代表。フォトグラファー、フリーライター、温泉入浴指導員、温泉ソムリエマスターとして旅行や温泉をテーマとしたメディアで活躍中。著書に『みちのくの天才たち』『うつ…倒れる前のずる休み』他。CSTE『旅チャンネル』の温泉番組『てくてく湯るり』で番組監修&声のレギュラー出演中。
内容説明
誰も怖くて書けなかった!この国の温泉事情がわかる、温泉旅行前に必読の書。著者2500湯の入湯経験が実証。特別付録「安全名湯100軒」付き。
目次
第1章 源泉かけ流し原理主義が何をもたらしたか(恐るべきレジオネラ属菌の大騒動;白骨温泉の入浴剤添加問題;2005年の温泉法施行規則改正の問題点;“源泉かけ流し”は誰が言い出したのか;独り歩きする源泉かけ流し“安全神話”)
第2章 源泉かけ流しとはそもそも何だ?(錯綜する“源泉かけ流し温泉”の定義;温泉利用の歴史とかけ流し温泉;加水・加温・消毒で温泉はどう変化するか)
第3章 不潔な源泉かけ流し温泉の存在(10年前から芽生えていた疑念;循環濾過温泉のほうが清潔ではないか;温泉施設アンケート結果に見る驚愕の真実;循環濾過や消毒システムのさまざまな種類)
第4章 安全な温泉とはどういうものか(源泉かけ流し温泉にも不可欠な清潔の条件;清潔を担保するのは温泉施設の“人”;成分分析表などから見る良い温泉の判別法;“酸化還元電位”という新たな視点)
第5章 だから温泉法は改正しなければならない(温泉行政における“トリプルスタンダード”;温泉法施行規則改正がはらむ難問;理想的な温泉情報開示への足がかり;これからの温泉の楽しみ方を提案しよう)
特別付録 ここは信じられる!安全名湯100軒
著者等紹介
飯塚玲児[イイズカレイジ]
昭和41年9月20日、愛知県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業後、(株)旅行読売出版社に入社。月刊『旅行読売』編集部記者、情報版編集部・副編集長、季刊ムック『クチコミおでかけ旅情報』編集長、月刊『旅行読売』編集長を歴任した後、退職独立。現在、編集プロダクションLazy Office代表。フォトグラファー、フリーライター、温泉入浴指導員、日本温泉地域学会会員、温泉ソムリエアンバサダーとして旅行・温泉等をテーマとしたメディアを中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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